桃色吐息

彼女と僕の両親や親戚はとても相性が良かったようで、僕がサンギョッサルを焼いている間に 母親から渡された僕の幼い頃の写真を見て笑っていた。

その笑顔は出会った頃よりも綺麗になっている、自惚れてもいいかな 脂身がカリッと焼き上がったそれをハサミで切ればサクッと美味しそうな音がした。



「母さん、焼けたよ」

「◎ちゃん 食べましょう、照美が焼いたサンギョッサルは最高よ」



少しカタコト気味に ◎のお皿に僕が焼いたサンギョッサルを3切れほどのせて 母はニッコリと笑った、少し照れ臭そうに笑った◎はそれを器用にサンチュに包んで口に運ぶ。僕が教えたように、苦い部分を中に入れて 甘い葉部分を外側に 小さい口をモグモグと必死に動かして 噛み砕く。

久し振りに会った親戚達に近況報告をしながら彼女の幸せそうな顔をチラチラと見ると、母と親戚の姉さん達が 大事そうに彼女に触れている。まるで子どものように。



「◎、すっかり 家族の一員だね」

「そうよー あなたが照美のお嫁さんになるなら、文句ないわ」

「お、お母さん...!」

「そうだろ、母さん」

「もう...っ!照美ったら...」



こんな事で照れてしまうとは、本当に飽きないな...もう1枚鉄板にのせれば ジューっと美味しそうで楽しい音が鳴った。











「ちょっと休憩しよう ◎」



明日の昼に帰るから、今日も買い物をして 韓国の街を二人で歩いた。彼女の唇には 昨日僕がプレゼントした独特な発色が鮮やかで可愛らしいリップが塗られていた。

昼ごはんを食べても、今こうやって珈琲を飲んでも取れない 不思議だ。昨日の店員の言葉を思い出して口元を緩めれば ◎が片眉を上げて「なんか悪い顔してる」と口を尖らした。



「いや、その口紅 何時間キスすれば取れるかなって」

「ばか...」

「ねえ ◎ 試したいんだけど」



彼女の薬指を撫でれば 上半身が跳ねた、あーあ 可愛い反応をして...何度抱かれてもそんな反応をするんだから君って本当に飽きないよ。



「...試すって、どうやって」

「行きたいところがあるんだ」



ここから10分くらいで着くホテルを頭に浮かべながら、不安そうな顔した彼女の 手を握って カフェを飛び出した。まるで 少年の頃に戻ったように、僕の体は熱くなっていく。


ハングルで書かれているから ラブホテルだと◎は気付いていないようだ、キョロキョロと壁を見たり僕を見たり 「もーどこよ!」 と怒る彼女。部屋に入ればラブホテルだと気付いたのか、心底驚いた顔をして僕を見た。



「照美がこんな所に連れてくるなんて、」

「日本でも行ったことないからね 韓国の思い出に君と初ラブホテル、なんて...楽しいと思ったんだけど」



靴も脱がずに 玄関で彼女を抱き締めて、頬を撫でた。くすぐったそうに 目を閉じるのを合図に、僕は彼女にキスをした。

ほんのり 甘い唇はリップティントの味だろうか、触れるだけのキスをして 僕達は靴を脱いだ。玄関付近にある鏡で唇を見れば、ついてなかった へぇ 本当に取れないんだ。



「その口紅が取れるまで何度キスすればいいか数えようか」

「もう何その いやらしいゲームは...」

「あれ?こういうの好きじゃなかったかな」



ベッドに腰をかけて彼女を上に座らせた、もう1度キスをすれば 彼女の方から僕を抱き締めて 角度を何度か変えてきた。なんだ、君も ソノ気なんじゃないか。

可愛らしくて 彼女を軽く抱き上げて ベッドに倒した、ぽふんと体が跳ねてスカートが捲れる。上に被さって キスを交えながら、僕は彼女の服ん脱がせる。なんだか変な感じだ こんな昼間にこんな場所に隠れるようにして彼女の体を貪る、非行少年のような気持ちを味わいながら 脱がせた彼女の綺麗な胸に手を伸ばした。



「...っ、てるみ」

「ほら昨日は声出せなかったから、今日は思う存分出していいよ」

「あんなに人がいるのに、っん...横の部屋であんなことするなんて...照美なんだか違う人みたいだったよ...」

「僕だってまだまだ 悪い事をしたくなる歳だからね」



昨日の彼女も完璧だったが、今日の彼女も可愛らしい 甘い声をあげて身体をくねらせて僕の名前を呼ぶ 何度も何度も唇を重ねて合間に口紅が取れてるか見るが...まるで僕の愛のように取れない。

なんて、クサイ事を言いそうになるのを飲み込んで 胸から臍までをまるで 蛇が移動するかのように舌を這わせれば 「っあ」 と小さい喘ぎ声が。

それだけでもう、溶けてしまいそうなほど感じた僕の脳をまたも刺激する彼女の 中心部。



「ねえ、ここを舐めたら 君はどんな声を出すの?」



舌を尖らせて彼女の足と足の隙間に潜り込む、ちらりと 彼女を見れば期待混じりの桃色吐息で 僕を誘惑した。

3、2、1 で舌を 君が1番弱いこの部分に当てれば...切なくなった君がどうやって僕にオネダリするか楽しみだね。







20180523(キスの日企画)
短編、リップティントの続き

エミリアさん、今回も企画への参加誠にありがとうございます!

リップティントの続き凄く書きたかったので、嬉しいですー!夢主も照美くんも大人なので今回はアダルトなテイストでいってみました...!
彼のR15も書くの初めてなので、ドッキドキですが 私は結構この言葉責め照美監督気に入っております...!!いかがだったでしょうか...??

これからも気になるなーって企画ありましたら是非またご参加くださいませ。改めまして ありがとうございました!お姉様!!