ここで、キスして。

帝国学園...デカいなぁ、風丸君と今日は久し振りに会うために迎えに来たのだけれど 大きな大きな要塞の様なこの学園のどこに風丸君がいるのだろうか...。

不安でキョロキョロしていたら 急に目隠しされた。驚いて固まる私の後ろで楽しそうに、もう懐かしくなってしまった声が...



「だーれだ」

「...風丸君!」

「元気だったか?◎」



少し大人っぽくなっちゃったみたいだ、深い緑のユニフォームに身を包んだ風丸君は 男らしく見えた。



「ちゃんと来てくれたんだな、もうすぐ部活がおわるから 少し待っててくれないか?」

「うん!」



部室に案内すると 私の腕を掴んで優しく引っ張る風丸君、周りにいる生徒達が私達をジロジロと見る。なんだか、怖い人たちばっかりだなぁ...風丸君こんなところに1人で...大変だろうな、



「着いた、此処で待っててくれ」

「わかった 残りも頑張ってね」


「ありがとう」



ふんわりと柔らかく笑ってくれた風丸君、そういう表情は全然変わってないんだなぁって嬉しくて 右手を少しだけ上げてばいばいと振ってみた。










30分後 コンコンとノックされたから、風丸君だと思ってとびきりの笑顔で迎えようなんて思って笑顔を作ると...入ってきたのは帝国の選手達だった。

ギョッとする私に、ニヤニヤと笑い近寄ってくる彼等...。



「へぇ、これが あの風丸の彼女か」

「おい 佐久間ビックリしてるじゃないか 覚えてるか?俺達のこと?」


「あっ はい...佐久間さんと源田さん...」

「そうそう、よく覚えてるじゃないか」



その後ろからズラズラと入ってくる見覚えのある選手達は私の事を囲んで、次々に質問を投げかけてくる まるで聖徳太子の様に一人一人の質問を聞いて返そうと思うが みんながみんな風丸君の話しをしていて どう答えればいいかわからずどもっていたら...「おい、何してるんだよ」と私の大好きな水色が揺れた。



「か、風丸君...!」

「おいおい、コイツは俺のだぞ 離れろよ」

「なんだよ風丸ー」

「こんな所にずっといたら食われちまうぞ」



もう、制服に着替えている風丸君はロッカーから荷物を取り出して 私の腕を掴んだ。



「風丸の彼女ーまた遊びに来いよー!」

「うるさいぞ 辺見」

「へへ、アイツ照れてるぜ」


「ほら いくぞ」



風丸君の温かい手のひらに包まれた手首がじんわりと汗をかく、帝国の選手達に会釈すれば にこにこと私達を見て手を振る彼ら。

なんだ、少しは仲良くやってたんだ!と安心して 私は風丸君に歩幅を合わせた。










久し振りに誰かと河川敷に来た、思い出が沢山詰まった場所。ベンチに腰掛けてさっき自販機で買った炭酸をプシュッと爽やかな音を立てて開けて口つけた。

夕焼けに染まる◎の顔を見て至ら少し意地悪をしたくなってしまい 炭酸の蓋を締めながら俺は口を開く。



「さっきさ ちょっと妬いた」



俺は口を尖らせて笑ってみせると、焦った顔して 俺のシャツをつかむ◎。



「ご、ごめん...!」



なんにも悪くないのに謝って、可愛いなぁ本当に。もっともっと意地悪がしたくて、彼女に少しだけ顔を近づけた。



「じゃあさ ここで、キスして」

「えっ!?」



夕焼けのせいじゃなくて俺のせいで赤くなっていく◎、恥ずかしがって下を向いてしまった。

俺のツボを刺激する彼女の可愛い態度に、胸が苦しくなってしまい 「はぁ 遅いんだよ」と人差し指で少し◎の顎をあげて 唇を押し当てた。


震える声で「かぜまるくん」と聞こえてきたが、無視して 10秒唇を奪ってみた。



「はは、真っ赤だな」

「...はずかしいよ」

「俺はずっとお前とこうしたかった」

「......わたしも、」



もう一度したかったけど、それよりも先にぎゅっと体温と愛を確かめるために◎を抱き締めた。

夕焼けがまるで 俺たちにラブソングでも歌ってくれているようで、抱き締めた◎の柔らかさに どうしようもない幸せが溢れた。




20180523(キスの日企画)
夢主とは友達以上恋人未満な関係性で、風丸さんが帝国に行ってしまったことで暫く会えていない設定

さーや様、この度は企画への参加誠にありがとうございます!

メッセージまでご丁寧に本当にありがとうございます!私も中学時代にイナイレにハマって、アレスでサイトの方再復活したので 時期がちょうどよかったのですね...とっ散らかったサイトですが 楽しんで頂けているようで本当に嬉しいです!

IQ3のアレスの感想まで読んで頂けていて恐縮です...あれよりもっとやかましいのですが、私もよう泣いてまうんですよ...小僧丸君のファイトル練習中号泣してしまいました...(笑)世界編も最高ですよねーー私はやはり影山さんで大号泣(当時はショックで一週間も学校を休みました)してしまいました。。。

長々とすみません!最後にリクエスト!
爽やかな感じで、でも 少し男らしい意地悪な風丸君をイメージしてみました。「妬いた」とか言われたすぎるー!!と思ってぽいぽいほりこんだセリフ達が中々お気に入りです...!

お時間ある時で結構ですので、ご感想頂けると嬉しいです...!頻繁にリクエスト募集しますので、気になるなーって企画ありましたら是非またご参加くださいませ。改めまして ありがとうございました!