未来を創り出してる
「もしもし 今、平気かい?」
柔らかな声がした。
大晦日 この時間帯は皆家で何かやってるのだろうか、空いている道を進みながら彼の電話を受けた。
「うん 大丈夫だよ、どうしたの?」
「君の声が聞きたくてね」
最近会ってないし 特別な日くらい君の声が聞きたいんだ、と続ける彼に照れくさい笑いが漏れた。
「2018年も色々あったね」
「そうだねー 嫌な事もあったし...でも照美と韓国に行ってご両親に会ったり ナイトプールでプロポーズされたり、とか 幸せな思い出が沢山あるから楽しい年だったよ」
「僕も君と幸せな時間を過ごせて楽しい1年だったよ、あっ そうだ...君の新しい友人にも来年会わせてね」
「うん 分かった、3日後会うから伝えとくね」
照美との思い出の結晶を薬指にはめながら歩く大晦日は気分が良い、彼と電話で他愛のない話をしながら 私はタピオカ屋さんの前に。
「照美 ちょっと待ってね、タピオカ注文するから」
「うん 分かったよ」
1度スマホから耳を離して、メニューを見つめた。外は寒いしホットタピオカのドリンクがいいなぁ「ホットチョコレートで」と可愛らしい店員さんに告げれば 素敵な笑顔で「ありがとうございます!」と返事が。
こんな日はみんなお家でゆっくりしたいだろうに、こうやって働いてくれる人がいるおかげで世界が回っているのだと 改めて実感しながらタピオカを受け取った。
「ごめんね お待たせ」
「ホットチョコレート 僕も飲みたいな」
ん?なんだか 声が重なったような気がして後ろを振り向けば...「やあ」と手を振る照美が...。
「やっぱりここに居たんだね、僕のお嫁さん」
「恥ずかしい事言わないで...!っていうか、どうしてここに?」
「君が昨日タピオカ飲みたいなんて言ってたからここら辺にいるかなと思って探してたんだ」
「言ってくれたら...」
「サプライズだよ 僕の悪い癖」
私の肩を抱きながら ぐるんと後ろを向かされれば、先程私がタピオカを受け取った店員さんの顔が...。
「ホットチョコレート もう一つお願いできますか?」
スマートにお財布を取り出し会計を済ます彼の綺麗な指に視線が向いた。
「お待たせしました お二人で楽しんできてくださいね」
にっこりと 素敵な店員さんに二人で会釈して、そこからすぐの所にあるベンチに座った。
「はい こっちが君の分だよ」
照美は自分が持っているカップと私の持っているカップを交換して口をつけた。
「え、もうぬるいよ?」
「温かい方を飲んで 女性は体をあまり冷やしちゃいけないよ」
「...ありがとう」
「◎」
「ん?」
「こっち向いて」
その言葉通り 照美の方を向けば、ちゅっと甘い香りのキスをされた。
「ここ、外!」
「こんな日くらいみんな許してくれるさ」
楽しそうに目を細めた彼はもう1度次は私の頬にキスをする。照れくさくなった私はスプーンを使ってタピオカをすくいあげて、三粒頬張った。
20181231[冬の恋]
電話で1年を振り返る
エミリアさん!企画参加ありがとうございました!
1年を振り返った先で照美くんが現れる感じにしたくて、無理矢理ではありますが登場させてみました。最後のベンチはこの間送らせてもらった夢絵をイメージしてます...!
去年はお世話になりました、2019年もよろしくお願いします!今年も沢山遊びましょー!!!タピオカ飲みに行きましょー!笑