なるべくずっと、一緒にいよ。
「有人はモテるよね」
彼女が怒るのは無理もない12月はほぼ毎日パーティーがある、それは父さんの跡を継ぐためには仕方がないことだが...彼女はいつもは塗らないリップグロスを不機嫌に光らせた。
父さんの知り合いの娘達が俺の前に次々と挨拶をしにきて 取り囲まれた。この世に産まれてからずっと令嬢として生きてきた娘達は俺の着ているタキシードの裾を引っ張ったり腕を触り自分をアピールしている、そんな瞬間 瞬間を彼女は見てしまったのだ。
「...鬼道の名が欲しいだけの人間達で 俺に興味なんてないさ」
「そうかな」
彼女の目の下に塗られた涙のようなホログラムが 星の見えない夜を思い出させる、◎がどこかに行かないように 腕を掴み自分の方へと引き寄せた。
「いつか 有人は私とは別の人と一緒にならなきゃいけない日が来るのかな」
「...父さんは 俺にそんなことさせないさ」
キスをしてみた。
不機嫌なグロスはなんとなく甘さを感じる、外はきっと寒くて 雪が降っているのだろうか。夏や秋はなんともなかった俺達の関係は 今は不安定な白い雪のように溶けていく。
「私たちはこんな事をするけど どうしようもないくらい非力な子供なんだよね」
「それ以上喋るな ◎、俺はお前と喧嘩をする為に お前に触れたわけじゃない」
困った様に笑いかければ彼女は 目を逸らして俺の腕から逃げようとした、一緒にいたいとこんなにも深く思っているというのに 彼女には伝わっていないのがどうしようもなく寂しくて。俺は ◎を無理矢理ソファーに組み敷き さっきとは全然違う、深いキスをした。
▽
もつれた足を器用に使い、キスをしながらベッドに倒れ込む。
広い部屋に甘い声はやけに響いた。
半分だけ脱がしたワンピースから見える肌にキスをしていけば 濡れていく声に震えた胸、発達中なのだろうその胸をぎゅっと痛いくらいに揉むと◎は痛みを訴える声に快楽を混ぜこみ俺の腕にしがみつく。
「どうした」
「こんな事するために来たんじゃない、の...っ」
「じゃあなんでそんな顔をするんだ」
ホックを外す時間さえ惜しくて 俺は彼女のブラジャーを少し下にずらす、ピンクと茶色が少しずつ混ざりあったような 独特の美しい色に吸い付いてみた。
「あ、」
彼女は可愛らしい声を上げて俺の腕から手を離す、体の全部を使って快楽を受け入れる彼女がどうしようもないくらいに愛しくて 俺はそれを続けた。
「んっ ゃ、噛まないで...」
「これが好きだと以前話していただろう」
「ちが...っん、」
だらしなく捲れあがったワンピースの中からブラジャーと同じ色の下着が顔をのぞかせる、胸を執拗に弄りながら 俺は彼女の敏感な所へと指を這わせた。
浅く吸った息の通り 彼女のそこはぬるぬると俺の指を包もうとする、まだ中にすら入れていないというのに 薬指と中指はしっとりと濡れた。
「◎ 自分で脱いでみろ」
反抗的な目をしながらも 頑張って伸ばした腕で自分の下着を足首までおろす◎、片方の足首にだらりと絡まった下着を尻目に俺は中に第一関節だけを浅くいれてみた。
濡れていて熱いそこからとろとろとした愛液をすくいとり クリトリスへと指を運ぶ。
「◎ 舌を出せ」
小さく赤い舌の先に俺の舌先をくっつける 軽く噛んだり吸ったりしながら指の腹でクリトリスを撫でたり挟んだりすれば...段々と荒くなっていく息、喘ぎ声は荒い息に変わって部屋を満たしていく。
「指いれていいか」
こくんと頷く彼女の中に中指と薬指を勢いよくいれた、久しぶりにいれるというのにすんなりと俺を受け入れる◎の中。
「んん、っ ゆうと...っ、や 深いとこ...」
「ここが好きか?」
「わかんないっ、熱くて あっ あ...んんっ!」
そんな事を言いながら 指の腹が奥にぶつかると大きく声を出す◎、ぎゅっと締めつけてくる中にまだ入れてないというのに自分のモノが腫れ上がる。ベルトを外す音に彼女が反応して 教えてもいないのに俺のモノを優しく撫で上げた、気持ち良さに我慢出来ず深く吐いた息はきっと彼女にも聞こえただろう。
自分の腰を引いて彼女の手からモノを離れさせ 体勢を変えた 激しく腕を使って彼女の中を刺激すれば ため息や可愛らしい声は喘ぎ声に変わっていく、びちゃびちゃと音を立てて溢れ出す液にシーツが濡れていくのを見つめながら 絶頂を待った。
「っあ!!だめ、だめ...っんんや ゆう、と!いくから っあ!」
腰がびくりと跳ねた。激しく動かした手首のせいだろうか 絶頂したばかりの彼女はとろんと目を潤ませると、荒い息を整える。
「◎ 早いが、もう挿れていいか」そう言って彼女の答えを待たずに枕元に隠しておいたコンドームに手を伸ばす。そんな俺の動作を蕩けた表情で見つめながら彼女は口を開いた。
「有人...」
なるべくずっと、一緒にいよ。
消えてしまいそうな声で彼女は呟く。彼女のその一言に、開けかけのコンドームの袋をベッドの下に落として俺は彼女に覆い被さった。
「このまま俺が お前の中にいれればどうなるか分かるか、◎ 俺は本気でお前を」
薄っぺらく感じるような言葉の代わりに 俺は彼女の腰を掴んで ぐっと体勢を変えた、彼女は一瞬だけ腕を掴んで拒んだが 徐々に俺を受け入れて ゆっくりと目を閉じる。
まるで罪人だな、なんて考えながら俺も彼女のように目を閉じてシーツに皺を作った。
20181231[冬の恋]
クリスマス以外の切甘
おもち様 企画参加ありがとうございました!
切甘を書いたことがあまりなかったので気に入って頂けるか不安ですが、いかがだったでしょうか?
2019年もよろしくお願いします!