にこにこ、彼は気持ちが悪いくらい愛想がいい。本当の自分を出さない様にしているのであろう彼は私と二人きりになった後も、にこにこと笑ってた。



「一星君私も もう帰る、」

「まだ居てくださいよ 〇さん」

「いや、早く帰らないと」

「待てよ」



今日も一星君に捕まってしまった、私は彼から逃げられない。



「なんでこんなことするの」

「理由なんていらないと思うんだけどな、女の子って理由を欲しがるよね」

「ちょ、や...っ!!」

「うるさいな 俺にこうされたいクセに」



べろっと熱い舌先が私の舌を探すようにして捩じ込まれたのを合図に私は目をぎゅっと瞑った。


私の唇の端を噛み切るほどの力を入れて噛み付く一星君、窓の方から聞こえてくる元気な生徒達の笑い声...。キスを何度も何度も重ねる一星君、私の身体を布の上を撫でるようにしてもどかしい触り方をしてくる。



「舌だしなよ」

「やっ、」



ジュルっと音を立てて舌を吸われた。



「い、たい...」

「うん?」

「...やめてよ 一星君」



こんなところ誰かに見られたら恥ずかしい、そういえば彼はニヤニヤと笑って窓に私を押し付ける。



「んっ、っんん...!」

「見られるかもね」



他のクラスメイトには見せないような悪い笑みを零して、私のシャツのボタンを外した。初夏のダイナマイトみたいな彼には適わないのだと目を閉じる。




20190509〔黒板の日〕
空き教室でディープキス

なーにゃん様、リクエストありがとうございました!

一星君めっちゃ難しいです...{emj_ip_0024}笑
猫被りと裏の顔の表現がちゃんと書けていたら幸いです、彼は恋というよりもちょっかいという行動で 誰かにかまってもらいたいのかなぁとか思いながら書きました。

これから暑くなっていきますので夏バテに気をつけて、令和最初の楽しい夏を過ごしましょうー!

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