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「会えないのつまんない、別れよ」
あの時言われた意味を理解するのに時間がかかって、気がついた時にはもうナマエはいなかった。
辛いとか悲しいとか、そう思ったらきっと耐えられないと変なところで冷静に自分を分析してひたすらゲームに没頭した。
「女の傷は女で癒せよ」
誰かにそう言われたから、告白されたら断らないで付き合ってみたり、苦手な合コンに行って苦手な酒を飲んでなんか流れで適当に寝てみたりした。
男とは悲しい生き物で、気持ちとリンクしてなくても勃つもんは勃つし出るもんは出る。それが余計虚しいし、余計誰も好きになれなかった。
死んだように生きてたら単位がやばいことになってて、学業に専念しているうちにだんだんと失恋の傷はふさがっていった。
それでもなにか人生に物足りなさを感じて、興味のあることに手を出してみたら思いのほか楽しくてのめり込んで、気づけば会社まで立ち上げた。
大学卒業後も俺は学生時代に始めた仕事を複数続けていて、まずお金には困っていない。
昔の仲間は相変わらずで定期的に誰かに会ったりみんなで集まったりしている。
そんな感じで俺は今何不自由なく、超幸せに生きている。
「研磨、なんかえろくなったね」
──久しぶりに会って最初の一言がそれかよ。そっちは下品になったんじゃないの。
なんて心の中で悪態つくけど、本当はそんなこと思ってない。悔しいけど、久しぶりに会ってもめちゃくちゃ可愛いし何言われても許してしまうくらい好きだ。
「相変わらずあんま喋らないね、ユーチューバーのくせに」
「うるさい」
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