ながれぼし


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十二国記パロ部屋

▽2017/11/08(16:28)

最終試験/イルミとキルア戦/途中
「イル、兄」

目を見開くメロディアに、レオリオは顔を向ける。自分よりもだいぶ背の低い位置にある顔は、確かに戸惑いの色を見せていた。

「メロ、あいつがキルアの兄貴って本当なのか」

いつもは惚けたように気楽で笑顔の表情が圧倒的に多いメロディアの、見た事のないほど、憐憫の表情。彼女はすこしふるえたあと、小さく頷く。
そんな様子を見てか、イルミは何を考えている分からない瞳でメロディアをとらえた。

「それにキル、監視対象を勝手に連れ出しちゃだめだろ」
「っメロは、!」
「あいつは俺達にとって依頼物にすぎないんだから余計な感情を抱く必要はない」
「……っ」

反発しようと顔をあげたキルアの瞳に飛び込んできたのは、何ら変哲もなく淡々と言ってのけた兄の姿だった。―ずっと共に過ごしてきたのに。拳を強く握りしめ、唇を噛みしめる。やっぱり、こいつらにとってメロディアはただの依頼物にしかすぎない。もしメロディアの中のものが解き放たれたら、情もなく、彼らはメロディアを葬りさるだろう。だから、連れ出したのに。このまま、どこか遠くへ連れていきたかったのに。


「…キル…」


不安げに自分を見つめるメロディアは、どこにでもいる普通の女の子だ。―たとえ、その身に宿るものが異端だとしても。このままでいる限り、メロディアは、普通の女の子だ。だからふつうになりたかった。ゴンと友達になって、メロディアとずっと一緒にいて、普通に暮らしたかった。


「キル、お前には感情なんていらないんだ。俺や親父の言うことを聞いて、ただ仕事をこなしていればそれでいい」


なのに。それすら、彼には許されない。
すべてを見透かす黒い瞳が、闇を誘い、彼の心を蝕む。

狩人

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