いつもより数時間早く仕事が終わったビバ華金。ルンルン気分でいつもよりも軽い足取りで家に帰る。何をしようかなぁ〜あれしようこれしようと楽しい予定を頭に巡らせながら痔疾の鍵を開けた。ん?玄関には見慣れた彼氏の靴、そして見慣れない女物の靴があった。なんとなく嫌な予感がした。そんなに広くない1LDK。一歩一歩、音を立てないよう足を進めると次第に聞こえてくる女の喘ぎ声。ゆっくりと寝室の扉を開いた。
「はっ…」
そこには裸の彼氏の上にまたがって善がる裸の女がいた。
「あっ!ほのか!!いや…これは違うんだ!!」
「…この状況で何が違うの?ちょっと今の展開についていけないんだけど…浮気?」
「あっは、笑える〜!浮気だって!言ってやりなよあっくん。あんたの方浮気相手だって」
どーんと頭にたらいが落ちてきたかのような衝撃を受けた。なんだって…私が浮気相手だったの…「私が本命だよね〜」と甘い声で彼氏にすり寄る女。まじか…
「そ、そうだよ!お前が浮気相手なんだよ!調子に乗んじゃねぇぞ!」
気づいたら家を飛び出していた。悲しいやらむかつくやらいろいろな感情が渦巻き、胸が苦しくて息を吸うのも辛い。あてもなく走りまわる。せっかくの華金でいつもより早く帰れたのに。さっきまでのウキウキ気分を返してくれ。本当に最悪だ。
目についたバーに駆け込んだ。
「マスター!一番強いの頂戴!」
嫌なことを忘れるにはお酒が一番!!出されたショットを一気に飲み干す。アルコールが体を巡る感じが今は心地よかった。すきっ腹にアルコールはよくないことは分かっているが今は酔おうが何だろうがとにかく飲みたかった。
いい具合に酔ったら今度は誰かに話したくなった。ふと横を見ると、三つ空けた隣に男性が静かに飲んでいた。
「ねぇねぇ、聞いてくださいよ〜」
「あぁ?」
どすの聞いた声に、今にも殺人を犯しそうな鋭い眼光を向けられたが、酔っ払いはそんなことじゃ怯まない。というか気づかなかった。
「本当にうちの彼氏がくそで…あ、もう彼氏じゃないやあんなやつ。せっかく仕事が早く終わっていい気分で帰ったのに、知らない女とえっちしてるんですよ!しかも私の家で!やるなら自分の家でやれよって感じですよね!!しかも浮気相手はお前だったって言われて…ほんとむかつく!だいたいお前えっちしてくれないって言うけどお前の触り方が雑で気持ちよくもなんともないんだよばーか!!ほんっとむかつく!なんであんなやつ好きだったんだろ…ばかみたい!」
延々と彼氏の愚痴を言いまくっていた。(この辺は全然記憶にないのでらしいと付け加えておく)
そして翌日。