闇夜
何かに引っ張られるように意識が浮上する。水月は寝起きでぼんやりとする頭を起こし、周りを見やった。すると明らかに自室ではない景色が飛び込んできた。慌てて起き上がって未だピントの合わない目で辺りを見回し場所を確認すると、なんと学校だった。夜の。意味がわからなすぎて取り敢えず廊下の壁に手をついて中庭を見下ろす。まあ、夜なので当たり前に誰もいない中庭があるだけだった。高さからして四階にいるようである。この学校独特のロの字型の校舎橙色の電灯で暗く浮かび上がっている。その様子は水月の恐怖心を煽った。夜の校舎はどこまでも静かで、水月に重くのしかかってくるかのようであった。怖いし、夜の学校にいて怒られても困るので家に帰ることにする。何故か寝間着でも裸足でもなく、制服とシューズを身に着けていることも水月を怯えさせた。中央階段は閉まっているので角の階段から降りようと思い、通り過ぎると防火扉が空いているのが目の端に写った。毎日五時半を過ぎると
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