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※銀時♀、裏注意




ススス…と襖を開ける。
気配を隠すのは得意だけども、暗殺犯とか間違えられると襲われそうだから、あえて消さない。
驚かさないようゆっくり部屋へと入る。




「……………。」

布団で寝ている気配は動かない。
起きているのかわからないが、このまま近付いても良いようだ。

銀時はゆっくり静かに近寄り、布団の横へと座る。
そして布団をぺろりと捲れば、探していた男がそこで寝ていた。




(うーわー…)

無防備。
めっちゃ無防備。
いつもなら気配で気付くはずなのに男は眠ったまま。
体調が悪い、むしろ機嫌や状態など全てが悪いと聞いてどんなもんかと見に来たが、今はいつもの総督をやるほど余裕は無いらしい。
眉間にシワが寄ってないのと、着崩れしている肌から汗が光っていた。

影武者かと思い顔を近付けて観察したが、どう見ても本物。
この煙管の香りは高杉特有。
体に染み付いて離れないから、銀時にとってはわかりやすい。




「……………。」

「………しんすけ…。」

「……………。」

「…………………………。」

「……………。」

「…………………………………。」

起きない。
声をかけても起きない。
ので、俺がしたいようにする。




「……………ン…。」

銀時は静かに唇を重ね、高杉の唇を食む。
会うのは数ヶ月ぶりだから我慢できないのは仕方ない。
体調が優れない相手を襲うのは趣味ではないが、まずはご挨拶をしようと思う。




(やっぱり、しんどかった?)

唇の弾力は無いし、かさつきがある。
免疫力が落ちてるかも。

銀時が夢中で口付けおよび健康診断をしていると、不意に手が伸びてきて体を引かれた。
それでも唇は離さないまま、抱き寄せてお互いを求めた。




「んン……ん…っ」

「は………。」

「…ふ……ぁ…。」

「……夢、じゃねェよな…。」

「ン…だったらどうする?」

「ならテメェを捕まえておくだけだ…。」

本調子ではないらしいが、抱き締める腕の強さは本物。
唇を貪りながら、高杉の手が服の中に入っては体を撫でるように触ってくる。
愛撫よりも確認。
銀時は高杉の手を受け入れながら服を脱いでいった。




「銀時…。」

「んン…しんすけ。」

全裸になったところで、ご挨拶の口付けが終わる。
口付けの最中、口内から煙管の味がしなかったため、しばらく禁煙だったらしい。
そして既に盛り上がる性器には、禁欲だったと言われた気がした。

療養中の引きこもりでも、一度盛ってしまったのなら仕方ない。
銀時は手を伸ばして高杉の性器に触れた。
硬さや大きさを思い出すために、少しだけ扱いて高杉の興奮を煽る。




「…なんか、すごくおっきくない?」

「久々に愛しい嫁の体に触れりゃ、誰だってこうなるだろ。」

「俺の口に入らないかも…。」

「まぁ奉仕もそうだが、」

「ぁん…っ」

「まずはお前を確認させな。」

高杉は起き上がり、銀時の足を大きく広げて全体を見る。
状態は悪くとも今は性欲が勝っているらしい。
まず銀時の輪郭や首筋に吸い付き、鎖骨を舐めて腕や手に唇を寄せる。
次に乳房に触れ、形を指でなぞり、乳首を親指で押しては摘まんで刺激を与える。
それから口に含み、唾液を塗り付けるように舐めては、乳首だけを執拗に吸っていく。




(胸だけでイくかも…)

晋助による愛撫はいつも腰を抜かす。
視線だけでも感じるようになったのは、晋助の開発のおかげ、らしい。
今だって全身が痺れて、一番触ってほしいところを自ら押し付けてる。




「ぁ……っあ、」

銀時は腰を揺らし、高杉の性器に己の股を擦り付ける。
数回揺らせば、熱くそそり勃つ性器が陰部に当たって気持ち良くなるから。
胸を愛撫されながらも、欲しいものを主張する。

一方の高杉は丹念に愛撫を行い、本当に銀時そのものを確認しているかのようだった。
胸の愛撫が終わればそのまま腹部を舐め、脚の付け根に口付けていく。
そこから右脚、左脚に吸い付いて甘く噛んできた。
これはまた別の場所が開発されてしまった、かもしれない。




「ん…っぁ、あ…っ」

「…この感触と舌触りは、どうやら夢じゃねぇようだな。」

「ン……珍しく、自分がヤバイって自覚してたんだ。」

「さすがに俺もキてたからな。
お前の幻覚を見るのも不思議じゃねぇと思った。」

「ちゃんと、わかった?」

「あぁ…あとはお待ちかねのここだけだ。」

高杉は銀時の脚を下ろし、大きく広げる。
陰毛に隠れてはいるが、既に愛液が布団に垂れるほど興奮しているのがわかる。
そのまま腰を浮かすほどに足を開かせると、興奮に肥大した陰核と、愛液を溢す孔がひくひくと収縮していた。
高杉は深呼吸と共に自分の唇を舐める。




「他の男に足を開いてねェだろうなァ。」

「そんなとこ…晋助以外は興味を持たねぇよ…っ」

「さて、」

「ぁあんっ」

「この味と感触を知ってしまえば、どんな男も病み付きだろうよ。」

「あっ……あんっ」

「…それほど、この体は甘ったるいんだ。」

いい加減 気付け。
そう言いながらも銀時の陰部をベロリと一舐め、そして二舐め、と犬のように肉厚の舌で陰部を舐めたら、今度は陰部を口に含み、陰核を集中的に舌先で弄り始めた。
久々の快感に、銀時も腰を揺らしながら愛撫を感じていく。

陰部への刺激が病み付きなのは女ならでは。
高杉に会えない日は人目を盗んで弄っているし、休みの日は全裸で過ごしたり、それでも足りない時は玄関先で自慰を行ったこともある。
一度宅配の兄ちゃんが玄関の扉の向こうでピンポンしている時にやったことも。
その時は居留守扱いになったが、声が漏れていたら間違いなく玄関を開けられてドン引き、もしくは襲われていたかもしれない。
だがそうと思うと、高杉の愛撫の時のように潮を噴くほどの快感になるのだ。




(もっと…もっと、いっぱい舐めて…)

我ながら淫乱だと思う。
でもやめられない。
高杉の愛撫や口淫、律動でしか潮を噴けない。
それに似た快感は、バレるかもしれないというスリル。
でも天秤にかけたら危なすぎるから、我慢ができなくなったら自分から会いに行くのだ。




「あっ…あんっあんっ
あぁっ…そこ…そこいい…っ」

「は…こんなに溢れるなんざ、自慰もしなかったのかよ。」

「んん…っ
した、けど…晋助のじゃないと、イけないの…っ」

自慰とは違う。
バイブやディルドとも違う。
この胸のドキドキ感と、必ず気持ちよくしてくれるという安心感。




「しんすけ…っしんすけぇっ」

「ったく…嬉しいことを言いやがって、」

「あぁあんっっ」

「なら、これからたっぷり弄ってやるよ。
途中で嫌と言っても止めねェからな…っ」

「あんっあんっあん!
あっあっあっ…あぁっ!」

高杉スイッチが入ったのか、貪るように口淫をし続ける。
舐めるだけでなく強めに吸っては、孔に舌を入れて解していく。
その間にも腰を跳ねて軽い絶頂をしたのだが、高杉の舌は止まらない。




「やっあぁっあんっ
あっあっあっあっ!!」

「っ…ここも剥いてやるよ。」

「あああぁ!!
あっあっあぁーーー……ッッッ」

陰核の皮を剥かれ、剥き出しの先端を吸われたら腰から電流が走った。
そして腰を揺らすごとに愛液が放たれる。

これが放置されてた分。
待てど待てど姿を現さなかった、旦那への情。
喜んで飛び散る愛液を見ながら、どこか冷静な脳内回路で分析をしていた。




「はぁ…っはぁ、はあっ」

「見事な噴きっぷりだったぜ。」

「はぁ……ぁっ…しん、すけぇ…っ」

「銀時。」

「んン……。」

名前を呼んで、深く口付ける。
舌を絡ませては吸い付いて、お互いの好きなように求め合った。
たまに感じる塩気は己の愛液、それを今絡ませている舌が舐めていたんだと思うと、腰から脚にかけて甘く痺れ、更なる絶頂を求めてしまう。




(晋助も出してあげないと…)

でもこれ以上、やってもらうのは辛いから。
今度は俺が、晋助を確認する番。




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