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※銀時♀注意




「銀ちゃん素材は良いから透けてるやつとかオススメよ。」
そう言われたので、今日は透け下着記念日。
なんちて。





LINGERIE





「ふっふっふっ」

銀時は鏡の前でドヤ顔を決めていた。
体が透けるレース素材の青いブラジャーとショーツ。
これを着こなせる俺って天才!
と、くるくる回ったり飛び跳ねたりする。




(探せばあるもんよな〜)

こんなエロい下着。
色は青いけど乳首透けてるし。
パンツは前だけ布生地で隠れてるけど、後ろはレースで尻丸見えだし。
そしてあえての青よ。
白はエロの定番でつまらないよなぁって。
だからあえての青にしたわけ。
どう?
これで浴衣羽織れば完璧じゃない??




「お、きたきた。」

晋助が風呂から出たっぽい。
じゃ、俺はお披露目タイムだな。
浴衣から下着をチラリズム、からの晋助に褒めてもらいましょ。
このルンルンのテンションで抱きついて思いきり楽しんでやる〜!



















結果、秒で脱がされた。
そして夫婦の営みが始まった。

うん、わかってたよ。
わかってた。
どうせ男にとって、下着のデザインとかあれこれこだわっても脱がすだけだって。
一瞬目に映るだけで何も意味がないって。
わかってた。
わかってたけど、何だってばよ。




「はぁ……。」

モヤモヤが晴れない銀時は、のそのそと布団から出る。
そして畳の上に置かれた勝負下着を手に取った。

右はすっきりした様子の男。
そして左は項垂れた様子の勝負下着。
すまん履く相手を間違えた、と心の中で謝っておく。




(いいもん、俺が満足なら)

それでいいもん。
晋助のためじゃないもん。
俺が好きなだけだもん。

でも奮発した下着だから…晋助がいないところで見せちゃおっかなぁ。
見せるだけのお預けかつ徹底的に苛め倒す女王様プレイできるとこないかなぁ。
それで副業とかして儲けちゃおうかなぁ。
なぁ〜〜〜んて。




「……………。」

「………じろじろ見んなし。」

「……んなに大事なもんかよ。」

「そりゃそーよ。
だって可愛くない?
可愛くなくなくない?」

「…………。」

銀時が動いたのを感じたのか、男は顔を手で覆いながら薄目で見てくる。
そして近くにある飲み物を取ろうとして手を伸ばした。
飲み物改め酒に手が届く直前、銀時は代わりに湯呑みを握らせる。

夫婦のあれこれする前に入れた超濃いめの緑茶。
湯呑みに注いでこれを飲めと促す。
男は薄目で睨んでくるが、銀時にはへっちゃら。
最後に酒を控えろと伝えると、高杉はゆっくり起き上がって緑茶を飲み始めた。




「頭ガンガンすんだろ。
無理すんなって。」

「……お前で飲んだもんが悪酔いした。」

「んだとコラ。」

「あまりに美味すぎて……思い切り羽目を外しちまったか。」

「そーやって口説いてもただの下ネタだかんな。
もうやんなよあんな変態プレイ。」

「さて…どうだかなァ。」

男はクツクツと笑いながら、湯呑みを銀時に預けて立ち上がる。
そして自分の着物を羽織って部屋を出ていった。
悪い酒はさっさと出すのみ。
それを手助けしてくれるのが緑茶様である。
これが高杉と酒を飲む時の決まり。




(まったく、手のかかることで)

晋助とこんな関係になってから、色んなシキタリが生まれてるし。
俺の体が開発されるし。
変なプレイもされるし。
でも嫌いじゃない感じだし。

さっきなんてお前の口から酒を飲ませろとか言うから頑張ったけどめっちゃ溢れてその体に溢した分を舐め回してきてここの口からも寄越せとかでそっからねっちょりと俺の体に酒をぶちまけては舐めて意地悪気味に口説いてきてはたっぷりイかされからの入れたあとは1回1回ゆっくり突いてくれてお互いに確かめ合うような営みだったなぁ…めっちゃ愛されてたなぁ…そんな晋助が俺も…。

って、何の話だっけ?
そうそう下着な。
俺のこのセクスィーな下着の話だったわ。




「本当にスケスケだわぁ…。」

こんなデザインを着こなせるのは、俺ほどのパーフェクトナイスボディを持つ人間のみ。
それをスルーしやがった男は非常に罪深い。

そんな罪深い男に、今は後ろから抱き締められている。




「なんだよ〜。」

「こんな薄いもん着て意味あんのか。」

「意味じゃねーの。
おしゃれなの、おしゃれ。」

「ほう……。」

「どさくさに紛れて舐めんなし。」

「…もっとお前の匂いがついたら、俺もわかるかもな。」

「匂いって?」

「こいつで扱けば、」

「だ、か、ら!
そういう変態プレイでなくもっと見た目で楽しめよぅっ」

「楽しいだろ。
着てるのがお前なら、何でも。」

肩や首筋に唇を寄せてくる高杉に、くすぐったいと身を捩る。
ため息まじりの吸い付きで耳が犯されたら、甘く痺れてしまうのはいつものこと。
だんだん反応してきた体は高杉に押し倒され、まじまじと下着姿を見られた。




「綺麗だ…銀時。」

「うぅ…悪酔いしてない状態で言えよこのやろー。」

「お前に嘘はつかねぇだろ。」

「わかってるけど今褒められても嬉しくないデス。」

「なら今は脱いどけよ。
起きたら褒めてやるから。」

「え、」

「酒まみれのまま寝ちまったからな…。
今は風呂入って寝る。
起きたらまた見せろよ。」

「あ、あぁ、そう。」

「クク…まだまだ抱いてやっからそんな顔すんな。」

「どんな顔だし。」

「俺に愛されてぇって顔だ。」

銀時の前髪を掻き上げ、高杉は口づけを繰り返す。
それには銀時も高杉の背中に手を回して応えた。




(ふふ……)

悪酔いしててもいい男。
そのいい男に愛される俺って、マジでいい女。

風呂の前にこのまま布団でしてもいいのになぁと思ってたりする。
思ってたりすると、晋助がそうしてくれるから素晴らしい。




「ん…晋ちゃん…だぁめ。」

「良いだろ。
欲しがりのくせに。」

もっと楽しもうぜ。
高杉の囁きに、銀時は体が痺れる。

下着を丁寧に脱がされたら、再び性交が始まるらしい。
これから汗をかき、悦楽の中へと浸る。
そして風呂場でも。

これからの情事を思い浮かべつつ、脱がされた下着に目線を向けた。
うっとりとした銀時の目に、さすがの下着も異存はないらしい。




(悪い、また後でな…)




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