※教師×JKパロ注意




何がどうしてこうなってしまったのかは、運命のいたずらというやつかもしれない。
特に何も考えず、話の流れのまま行き着いたらこうなってしまった。

…というのは、お姫様に大変失礼なので。
今までのことも、これからすることも、全ては運命のせいってことで片付けておく。




「そんなに身構えなくても、予習はバッチリしてあるんでしょ?」

「う、うるさいこの馬鹿兄貴っ
何が予習ネ。」

「ああほら、バッグから例のブツが落ちるよ。」

「これから純粋な学生に手を出そうとしてるくせに…ずいぶんと余裕アルな。」

「自分のバッグに猥褻物入れてた妹が純粋なんて片腹痛いね。」

神威はニコニコと笑いながら、ネクタイを緩めて引き抜く。
これで少しは楽になった。
一方の神楽はカチコチに体を固めながら部屋へと入ってきた。
ちょっと遊びすぎたかもしれない。




(まさか俺も、こんな小娘に手を出すとは…)

別に年下とか年上って好みは無かったんだけどね。
あと近親相姦も。
でもまぁ、見てるだけで面白いから、そこに引っ掛かったかも。




「まぁ俺としては、神楽が成長してくれるなら良いけどね。」

「大人の階段ってやつアルか。」

「それそれ。
だいぶ賢くなったじゃん。」

「喧嘩馬鹿が先生になれるように、私もやればできるアル。」

「そっか。
なら将来が楽しみだね。」

それは教師として働く兄の学校へ、妹が入学してきてから物語が始まる。
独り暮らしを始めて数年。
久々に見た妹は変わらずに元気そうだった、という感想しか無かった。
そして運が良いのか悪いのか、神楽の担当するクラスを請け負った事は無い。

しかしクラスは違えど、目立つことには目立つ。
大きい声で食い意地を張り、隙あらば早弁の常習犯、そして常に廊下を走っており、たまに廊下で会えばちょっかいを出してくる、元気な妹。
小さい頃から変わってないなと思う反面、笑顔で挨拶をしてきた時は学生としても妹としても成長したなと感心していた。
だが事件が起こる。

それは放課後に教室の施錠をしていた際。
ある教室にバッグの置き忘れがあった。
誰のだろうと中を覗いたら、ノートの名前に神楽と書かれており、神威は悩んだ。
職員室に預かるか、本人を探し出すか、それともここで待つか。
そう考えていた時、バッグの奥の方に水色の袋があり、変な形だったので何かと思い確認したら。
まさかのナニだったという。
神威の頭の中では様々な思考が駆け巡り、不覚にも一時停止になってしまった。




(妹なりに悩んでたか…)

神楽のバッグから出てきたナニ、もとい男性器に似た大人のおもちゃ。
雄々しく長く太いそれは、スイッチを入れると回転したりする優れものだったため、神威はしばらくスイッチを付けたり消したりをして、どんなもんかを確かめる。
ついでに神楽が使ったらどうなのかと妄想をしながら眺めていた。

そしたら神楽が教室に戻ってきたのだ。
その時の神楽の顔は忘れられない。




「困った時は相談してくれれば良いのに。
神楽は昔から意地っ張りなんだから。」

「小娘にも、いろいろと思うことはあるのヨ。」

「どうやったら処女卒業できるか、でしょ?」

「あぁあああもうっっ
あの時のアレを見られなければこんな話にはならなかったネ!!」

「若いってのは良いもんだねぇ、怖いもの知らずで。」

「…馬鹿にしてるアルな。」

「さーて。
何にせよ、初心者にあんな極太は扱えないって話。」

「だって商品レビュー見たら使いやすいってコメントがあったから、」

「それはマンネリ化した夫婦の話だって。
処女のJKには10年早いよ。」

学生の小娘が使うには少々デカすぎるし、機能が発達してて上級者向けだろう。
あれから神楽のナニはどんな仕様なのかと調べたら、確かに好評価ばかりのナニだった。
だがコメントを付けている年齢層が高い。
そこまで見ずに買ったところを見ると、本当に焦っていたんだなと思う。

だから誘いに乗っかったのだ。
兄貴相手なら心置きなく卒業できるだろう、と。




「兄ちゃんは経験豊富だから良いのヨ。
昔から彼女には困らなかったネ。」

「そりゃどうも。」

「初体験の相手はどんな感じだったアルか。」

「えっとね、確か年上だったかな?」

「へぇ…。」

「手際よく回された感があったし、相手も相当だったんじゃない?」

いつも通り話してるつもりでも、体はぎこちない。
ホテルに入ったら即押し倒されて抱かれると思ってたのか、ピリピリと警戒心が伝わってくる。
このままでは先へ進めないなと、神威はホテルにあった紅茶を入れ始めた。
これから抱こうって時にガチガチのままでは辛い思い出になってしまう。
砂糖をたっぷり入れて甘口にし、神楽を柔らかくさせようと、神威になりに考えていた。




「ほら。」

「あ…ありがと。」

神楽はバッグを置き、ベッドに座って紅茶を受けとる。
何故わざわざベッドに座るのか。
このまま押し倒しても文句は言えないのに。
そんな脳内ツッコミを流しつつ、神威も砂糖無しの紅茶を飲んだ。




(思春期ってそんな感じだったか…)

神楽の話によると。
彼氏もできないまま高校卒業を迎えてしまいそうだったので、バイブを使って処女を卒業しようとした。
が、自分で入れるのが怖いので、どうしたらいいかわからなくなり、常に持ち運びしていた、とのこと。
もしクラスの誰かにバレたらそのまま抱かれても良かったらしい。
人間、そこまで切羽詰まると何でもありになるようだ。

そこから考えた妹との付き合い。
最初こそ、道を踏み間違わないよう指導をしていたのだが、次第に神楽から「なら兄ちゃんが貰えばいい」とご招待が来るようになってしまった。
どうやら神楽の中にある肉食スイッチを押したようだ。
現場では明るく無邪気な妹に成長したなと感心したが、性的方面で将来が心配になってくる。
ここで緊張を解いてしまったら、ただのヤリマンになってしまうかもしれない。




「まぁ俺も、指導の仕方がアレだったかな。」

昔から神楽と添い寝していたし。
「セックスなんて添い寝の延長戦」と教えたのがいけなかったのかもしれない。
これからキャンパスライフを控える妹を、どうやって指導すれば正解か。
まぁ指導といっても、やることは変わらないけども。




「あ、ちなみに。」

「ん?」

「俺が本気を出したら極太以上になるからね。」

「ッッッッ!!!!」

甘い紅茶を噴き出す神楽。
それを見て笑い、危ないのでカップを取り上げて机に置いた。
そして背中を優しく叩きながらも隣に座って体を寄せる。
少しばかり噎せながらも、神威との距離が近くなったことに体を硬直させていた。




「いいね、初々しくて。」

男慣れしてないってのがよくわかる。
兄を誘えるほどの肉食スイッチがあったのに、やはり根本は生娘に変わらない。
ここは一気に攻めず、徐々に防壁を崩していくか。
長期戦なんてらしくないのに。




「兄ちゃん…。」

「まぁまぁ。
そんな深刻に考えないでよ。」

「でも、」

「俺は神楽を指導しつつ発散できるし、神楽も無事に卒業できる。
お互いにウィンウィンでしょ?」

「…………。」

「優しく…できるかはわかんないけど、無理なら足蹴にしてくれて構わない。
なんせ極太以上だからね。」

「…本当に、ソレがアレ以上になるアルか。」

「慣れてきたら見れば良いよ。
あと俺は、巻き込まれたって思ってないし。」

「ん…っ」

「もし本気になったら、その時は俺も考える。」

この場合、他の男だったら良いように利用されるだけだからね。
神楽を大切にできるのは俺だけかなって思えてきた。




「…独り暮らししてから、口説きが上手くなったアルな。」

「そうだね。
兄妹として禁忌を犯すってなったら楽しくなってきた。」

「ド直球でムカついてきたアル。」

「お兄ちゃんと保健体育を学ぼう。」

「もう少しロマンチックにしてほしいネ。」

「そうだな…じゃあ、」









19,06/03


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