変わっていく自分のことを愛した






※銀時♀、裏注意











「銀時、」

「高杉っ」

名を呼ぶ唇を、己の唇で塞ぐ。
何も纏っていないお互いの体を抱きしめれば、しっとりと汗ばんだ肌が密着した。




「っ…お前はいったい、」

何がしたいんだ。
高杉の鋭い眼光がそう訴える。

それもそのはず。
攘夷戦争以来、行方知らずだった女が突然現れ、そのまま体を求められたら誰だって混乱するだろう。
だが銀時はお構いなしに、高杉の性器を口に含んだ。




「ん…んン……。」

「っは、
天下の白夜叉様が男に媚びを売るたァ。」

「……っ」

「お前には失望したぜ。」

高杉の声が銀時の鼓膜を震わせる。
蔑まれているのはわかっているが、今、高杉は銀時のことしか見ていない。
それだけで体がゾクリと反応した。




「ん…っ」

ダメだ。
また高杉が欲しくなる。

銀時は口を離し唾液で濡れた鈴口をうっとりと眺める。
そしてそのまま性器全体を手で扱きながら、孔に指を入れて自慰を始めた。
すると先ほど注がれた精液がトロリと垂れてくる。




「ぁっ……あっ」

「銀時…っ」

「あぁッ…晋助ぇっ」

孔の中をクチュクチュと掻き回せば、もうどうしようもない。
そのまま指を激しく動かし、高杉の股間に顔を埋めながら達してしまった。

腰をビクビクと体を震わせながら愛液をまき散らす。
その間も感じる高杉のにおいや体温に、ゾクゾクと体が痺れた。




(最低だな…俺)

自分が何をしているのかはわかってる。
狂っているのもわかってる。
だけどずっと前から好きだったもの、欲しかったものが目の前にあったら誰だって飛びつくだろう。

それが相手を失望させたとしても。





「こんなに性欲が強いとは、
白夜叉は何もかも違ぇな。」

「はぁ…はぁ…。」

「んなに男に餓えてんのか。」

「っ………男じゃねぇ。」

テメーに餓えてたんだ。
そう言ってニヤリと笑う。
だがその笑顔もどこか寂しそうで、高杉はフーと息を吐いて頭を掻いた。




「これで俺の全てを奪えた、なんて思っちゃいねぇだろ。」

お前は、何がしたいんだ。
俺に何を求める。

何度も聞かれる問い。
それに銀時はただニヤニヤと笑うだけで何も返さなかった。




(わかってるくせに)

そう思いながら、あぐらをかく高杉に跨がり、再び性器を孔に入れていった。
ずぶずぶと中に入る感触。
そして男の熱。
この時だけでも、これから体だけの関係になろうとも、今のこの感触を含め全てが嬉しかった。




「ん…お前の気持ち、って言えば満足か?」

「俺が…こんなアバズレに惹かれるかよ。」

「だろ?
ぁ……っなら、力ずくで奪えばいい。」

「強情だなァ…。」

「テロリストに言われたくねーよっ」

銀時は高杉の首に腕をまわし、そのまま腰を揺らす。
ユサユサと揺れるたびに奥を刺激され、次第に息が荒くなってきた。




「う、あぁッ…しんすけ、」

「っ…銀時、」

自分の体液と相手の性器がぶつかり合う。
次第に高杉の腰も揺れ、銀時の奥深くに欲をぶつけてきた。
この感触が、この感覚が、本当に嬉しい。
気持ちは後で構わない。

例え未来が見えなくとも。
例え高杉が誰かを想っていようと。
無理矢理でもお前を振り向かす。




「あッあっあぁっ」

「ッ…は、」

「あぁあんっ
ッ…ダメッそこっ…あぁあッ」

「おら、さっさといけ…ッ」

「あぁッあっあっあっ
しん…ッあぁあああーッッ!!!」

高杉が銀時の陰核を指で摘まんだ。
その瞬間、銀時の欲が弾け飛ぶ。
そして高杉も数回腰を打ち付け、銀時の中で達した。




「ぁ……あ…。」

中がじわりと熱い。
このまま何回も中に出されたら妊娠するのか、高杉の子供でも孕むのか。
そしたら一生…、

そんな馬鹿なことを考えていると、不意に高杉が銀時の体を押し倒した。




「しんすけ……?」

「その顔を、やめろ。」

顔、とはどういう意味なのか。
高杉に尋ねようとしたが、唇が塞がってしまって何も言えなかった。




「ん……ンん……。」

くちゅくちゅと舌を絡ませる。
その音に反応した銀時は次第に恥ずかしくなり、頬をうっすらと赤く火照らせた。

すると高杉が腰を揺らし始めたので、銀時も同様に揺らす。
挿れたままの性器が奥に当たり、熱い精液が孔から垂れるのがわかった。




「晋助……。」

「何だ。」

「もっと…頂戴。」

銀時が高杉の唇をペロリと舐める。
桜色の唇から出た強請りに返事は無かったが、高杉が本格的に腰を打ち付けてきた。
銀時はそれを受け入れ、この時間が永遠に続くことを祈りながら、体を重ね続けた。








(季節は君と出会って消えた)






******
続きます。



14,09/18 曲題提出
15,10/01 更新
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