馬華 0514
「おー、本当に寝てる寝てる」
遠乗りに行こうと約束していたのに見事にその約束をすっぽかされて捜し回った現状がこれである、馬超はお気に入りらしい桃の木の下で規則正しい寝息をたてていた。
「馬超ー、遠乗りの約束忘れてるでしょ」
楽しみにしてたのにな、と心では思いつつも、ここまで気持ち良さそうに寝られていると起こす気にもなれないものだ。仕方ない、今日の遠乗りは諦めるしかないか、と馬超の寝顔を見つめながら思う。
どうせだから寝顔観察でもしてみることにする
整った顔してるなぁ…、切れ長の目が印象的
つついてやろうか、と馬超の頬に両手をのばしたのと同時に私の身体は何かに包まれるような形で倒れこんだ。
「えっ、ば、馬超?」
何事かと思い現状を確認すると、どうやら馬超の腕の中にすっぽりと収められているようだ。要するに、馬超に抱き締められてるということ?
「馬超、いつから起きて」
「あー…、あったけ…」
私の問いには答えずに馬超は一言呟いたかと思うと再び規則正しい寝息が耳に届いた。まさか、寝言?
「ばちょ…」
少し胸元を押してみるけどびくともしない、逆に抱き締められている力が強くなった気がする。今までにない近い距離、耳元に届くの寝息。
あれ、あれ。なんか、ドキドキするんだけど、なんで?
何故かって、(むしろ私が聞きたいです)
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