馬華 0514
「だからね…、あの、馬超」
頬を染め、俯き加減で俺に話し掛けるこんな表情を浮かべる華月を俺は一度も見たことがない。
なんだこれは、夢なのだろうか、いや夢であってほしくはないが。
「……聞いてる?」
極め付けの上目遣い、ちょっと待て、これは反則なんじゃないか?
高鳴る心臓を落ち着かせようとするが落ち着くワケがない。
「き、聞いてるぞ」
「…うん」
一呼吸ついた華月にぎゅっ、と服を握られる。なんだこの可愛い生き物は、といいたいぐらい可愛いんだが。一つ一つの行動と言動に心臓が跳ねる、自重しろ俺!
「…気付いたことがあって、その…馬超に言いたいことが」
「…なんだ」
「どうやら私は、馬超に恋をしちゃってるみたいで…」
…恋?
今、華月は恋と言ったよな?俺に恋をしている、と。目の前にいる華月が発した言葉が現実なら。
「だからその、私は」
「華月!」
言葉を遮るかのように右手を華月の口元に当てる、華月は驚いたような表情を浮かべ首を傾げた。
「俺は、華月が好きだ」
「…!」
「だからな…、お前が言ってくれた言葉が、嬉しくて…」
嗚呼もう自重なんか知るものか!
抑えきれない感情のままに華月の身体を抱き寄せた、小さい身体から伝わる暖かなぬくもりに思わず笑みが零れる。
「馬超、さっきの言葉」
「俺の本心だ」
「嘘、」
「嘘なんかじゃない」
「…馬超、好き」
「俺は愛してるぞ」
「私だって!あ、あ、愛して…る!」
ムキになって言い返すようなその姿がまた可愛くて、華月の前髪を掻き分けその額に口付けを一つ落とした。
愛に酔ってしまえ(ばちょ…!)(駄目だ、可愛すぎる!)
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