帝国娘と島国少女と東西兄弟 0513

ヴェストとルイと三人で昼食を食べていたら何か違和感を感じた。ヴェストもルイも気付いていないようだが、何かが違う。

「ギル?どうかしたの」

隣に座っていたルイが首を傾げながら顔を覗き込んできた。普段なら嬉しいことだが、今は違和感が増していた。

「ヴェスト…?」
「なんだ、兄さん」
「…誰だそいつ?」

ヴェストの隣を指差す。そこには見たことのない一人の少女がいた。

「ルー、遊びに来た」

さっきまでいなかっ少女の登場にルイも俺と同じような反応をしていた。ルー、とは多分ルイじゃなくてヴェストの事なんだろう、何で少女はヴェストの事を知ってるんだ?名前を呼ばれたヴェストはというと、驚きの余りにか席を立ち上がっていた。

「ア、アーニャ!?どうしてお前がここに…!」
「だから遊びに来た」

アーニャと呼ばれた少女は無表情のままグッ、と指をヴェストに突き出した、何なんだ、この図は。ルイも俺もわけがわからないというままヴェストとアーニャに目線をやったまま固まっていた。

「え…、ルートとその子は、知り合い…?」
「その子じゃない、アーニャ」
「あ、ごめん。アーニャだね」
「うん、アーニャ」

本当に何なんだろうか、この図。ヴェストは落ち着きを取り戻したのか椅子に座り、頭を抱えていた。

「大丈夫かよ、ヴェスト」
「すまない兄さん、いきなりの事に頭がついていっていないようだ…」

アーニャはヴェストの名前を呼びながら服をくいくい、と引っ張っている。俺とルイは顔を見合わせて首を傾げた

「こいつはアーニャ・ヴェルテ、クラック公国の象徴だ」
「クラック公国…?初めて聞いたかも」
「ヨーロッパに浮かんでる島国…だっけな?しかし、何でヴェストに関係があるんだよ」

あー…、とヴェストは言いにくそうにアーニャの頭を撫でた。

「ルーはアーニャの保護者」
「保護者…?」
「まぁ、簡単に言うと俺の保護下にある島国だ」



神出鬼没少女
(どこからともなく現れるよ)



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