梅花と夏侯覇 0514

「あたしが、養子?」

夏侯家への養子入りを聞いたのはつい先日前の出来事。
夏侯家といえばなかなかの有名所というか、知らない人はいないんじゃないか?と思っている。
というか、何でそんな由緒正しき家にあたしが養子入りするのかさっぱり検討がつかない。

「…何か悪い事しでかしたっけな…」

思い返すが簡単な悪戯なら頻繁にやっていたので思い返さない事にした、思い当たる節がありすぎる切なさ。

「…しかし養子入りかぁ」

何とも実感の湧かないこと。両親は既にいないあたしにとって再び家族が出来るという事は何とも信じがたいというか。

「…まぁ、誰かと一緒にいれるならいいかな」



「…でか」

いやいやいや、屋敷の面積おかしいって、敷地どうなってるのこれ!ってか扉でか!どう考えても場違いなんだけど、なんであたしがここに養子入りなのか余計わからなくなってきた。
同姓同名の人物との間違いなんじゃないかな、きっとそうだ!じゃないとこんな展開ありえない。
扉の前で頭を抱えてぐるぐる歩き回っていると扉が開いた。
驚いて視線を向けると其処には一人の青年が立っていた。青年より少年といった方がいいかもしれない。人様の家の前で不審な行動をとっていた事をバッチリ見られてしまったんだけど、恥ずかしくて口も開けない。

「もしかして、アンタが梅花?」

外見からして年は近そうだと思った少年の口からあたしの名前が出た。

「お察しの通りあたしが梅花ですけど…」
「おー、やっぱり!いやいや、不審な人がいるなんて思ってもいねぇよ!」
「今まさに言ったよね?それあたしに向けての言葉だよね?」

そりゃそうですけど!こんなお屋敷を目の前にしたら誰でも戸惑うに違いない。

「いやいやいや、ごめんって!あ、俺は夏侯覇。父である夏侯淵の息子ってワケ。今日からよろしくな、梅花!」

手をひかれ、お屋敷内に強制的に招かれる。ちょっと待ってくれ、全く頭がついていってないんだけど!混乱する脳内に助けを求めたくて夏侯覇と名乗った少年に視線を向けると彼は見事なまでの笑顔を返してくれました。



(なんかもう…、どうにでもなーれ)



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