馬華 0514

自分の胸に両手をあてる。
ぺたん、という効果音がまさにお似合いだろうこの切なさ。

「………」

この前馬超に言われた言葉が頭を過る、ないのはわかっている。
そりゃ綺姉みたいに大人の魅力なんてものはないのは自分でもわかってるけど、せめて年相応と思われるようにはなりたい。…とは思っているけど。

「どうせ子供っぽいですよーだ」
「何が子供っぽいんだ?」

隣を見ると馬超、いったいいつからそこにいたんだ。

「ば、馬超!」
「大きな独り言が聞こえたのでな。で、何を考えてたんだ?」

腕を組みこちらを見下ろしてくる馬超を軽く睨む、貴方に言われた言葉にちょっと悩んでたんだけど。

「馬超には関係ない事だからいいの!」
「華月、お前あれか。この前俺が言った事をまだ引きずって」
「引きずってないし!」
「その反応はどう見ても図星としかとれないぞ」
「うっ…、」

こういう時だけなんで無駄に鋭いんだ、視線を逸らしてみるが顔を覗き込まれ逆効果だったらしい。
呆れ顔というか、なんというか、普段の馬超らしくない表情だ。

「俺は可愛いと思うけどな」
「…はい?」
「だから、子供っぽいとか言っていただろう?無理に大人ぶる必要はないと俺は思うが、華月はそのままが一番だ」

ぽんぽん、と頭を撫でられる。
何だかすごく恥ずかしいというか、いやきっかけは馬超の言葉なのは違いないけど小さな事で悩んでいた自分が馬鹿馬鹿しく感じた。

「ありがと、馬超」
「気にするな」



「女としてはやっぱり寂しい気はするけど、別に今はいいか!いつか成長する!」
「ないよりあるほうがいいのは間違いないけどな」
「んな!わ、わかってるよそんなことは!」
「ぶっ、そうムキになるな、…いちいち反応が可愛いから困る」




category:無双
タグ:


ALICE+