フラン 0514
昔から誰にでもニコニコと笑みを浮かべ、誰とでも親しくなれる兄さんが嫌いだった。
優秀で誰にでも誇られる兄、それに比べられる出来損ないの弟。
僕だって人並みには努力した。兄さんに勝ちたくて、兄さんにしかもっていないものが羨ましくて。
兄さんに比べたら所詮僕なんて欠陥品に過ぎないのは分かり切ってた事、だけど少しぐらい望んでもいいじゃないか。
ねぇ、神様。
「…シフォンお嬢様」
彼女だけは、彼女だけは違った。
僕を必要としてくれた、
僕を愛してくれた、
欠陥だらけの、この僕を。
お嬢様の為ならこの命なんて軽いもの、必ずや姫の座を彼女に。
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