クローディアとシェリル 0514

乾いた笑い声しか喉から出ない。
目の前にいる人物から視線を離せない、私の記憶に残る彼女がそのままの状態でいるのだから。

「…冗談は止してくれ」

彼女が生きているはずがない、彼女は私を庇って命を落としたのだから。
これは夢なのか、それとも私の幻覚か何かだろうか。

「…シェリル」
「お久しぶり、クロ」

記憶の中で生きている彼女と何もかもが混じる、姿も声も全部全部、私が知っている彼女だった。
このような出来事、あるはずがない。命を落としたものが生き返るなんて事は。

「せっかく会えて嬉しいけど…ここでお別れよ」

響く銃声と共にゆっくりと意識が薄らいでいくなかで最後に目にとまったのは彼女のやさしい笑みだった。



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