刹と誓 0625

花京院 誓、同い年の従兄弟。赤みかかった茶色の髪を揺らしながら庭先で遊んでいる姿を見たのが最初の出会い。一族の遺伝ともいえる俺と似たようなツリ目、口元には笑みを浮かべていた。

「刹、だよな?花山院家の」
「ああ」
「やっぱり!俺は花京院誓!チカって呼んでいいぜ!むしろ呼びやがれ!」

男以外は血を継ぐ事を許されない本家の規則、女が生まれれば一族からは抹消され存在すらなかった事にされる。何とも面倒な一族に生まれたものか、古くさい規則に縛られ本家に従って一生を過ごす事になろうとは。

花山院家の第一子である為に必然的に将来花山院家を継ぐ事になっている俺は本家に幽閉される形となっている。友達、と呼べる親しい関係を築ける奴は一人もいなかった。何よりも周りは大人ばっかりだ、家の為にあれをやれこれをやれ、自由もねぇ退屈すぎる毎日に現れたのがチカだった。

変な奴、第一印象。チカの花京院家も本家に直属してる一つだが花山院家に比べたら地位は下になる、其処の野郎が俺と関わるなんて年が同じだからという利用だけなのか理解出来ない、きっと何か裏がある。

警戒心を出しつつ接したがチカからは何も感じず本当にただの遊び友達の立場で本家から送られてきたらしい、しかも今日から一緒に暮らすという。
お前も幽閉される立場になんのにな、と心の何処かで思いながらよろしくと手をとった。



category:うちのこ
タグ: 落乱


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