いさりん 0628

どうしよう。
伊万里姉さんに呼ばれて近づいた先は伊作先輩と食満先輩の部屋の前。何か用事でもあるのかと考える前ににっこりと笑みを浮かべた伊万里姉さんに捕まれたかと思うと、私は部屋の中にいた。

「え?」

一瞬の出来事すぎて頭が追い付いてない。右には扉、左の視界の隅に伊作先輩、さっきまで廊下にいたはずの私は部屋のなか。伊万里姉さんに部屋に放り込まれた…?しかも伊作さんが部屋にいる状態で、どうしようどうしよう二人きり。ドキドキと高鳴る心臓を抑えつつ伊作先輩の方を見ると私に背中を向けてはいるが上下する肩と苦しそうな息遣いが耳を掠める。いつもと何か様子が違う。

「い、伊作先輩!」

慌てて伊作先輩に駆け寄り服をぎゅっと握り締める。伊作先輩はとても苦しそう、どこか体調が悪いのかもしれない!

「大丈夫ですか!伊作せんぱ」

手首を掴まれ視界が反転すると共に背中にひんやりとした床、私の上には辛そうな表情を浮かべた伊作先輩がいて。

「ご、めんっ…、凛」

突然告げられた謝罪と押し倒されたといえる現状に目をぱちくりさせていたら伊作先輩との距離がなくなると共に唇にやわらかいものが触れた。



category:落乱
タグ: いさりん


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