くくつづ 0122

例えば俺と綴が双子じゃなくて赤の他人だったとしよう。当然生まれも育ちも別で容姿だって何一つ似ていない、双子じゃないからな。出会いは忍術学園、だけど組も委員会も違う。もしそうだとしたら綴は俺を好きになる事なんてあるだろうか、出会えるきっかけはあったとしても好きになるなんて到底ないだろう。俺達は双子だからお互いが離れられない片割れとわかっているからこそ傍にいられるのだろうか。
そんな話を隣で杏仁豆腐を食べている綴に淡々と話すと食べ終えたのか幸せそうな綴が俺に寄り掛かる、同じ黒髪が混ざり合う。

「双子じゃなくても僕は兵助が好きになったとおもうなぁ」
「…なんで?」
「双子の勘!ってやつ?」
「何だよそれ」
「でもやっぱり兵助とは双子がいいな」

うん、俺も。どれだけ例え話を考えたとしても俺と綴が双子であることは変わりないことだからこの話はもうおしまい。



category:落乱
タグ: くくつづ


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