はちこと 0123
「ふっ、あ…、」
乱れて整わない呼吸と共に洩れる声がもっと聞きたくて角度を変え何度も何度も口を塞ぐ。言葉にならない鼻にかかるような甘ったるい琴の声が耳を擽り心拍数は上がるばかりで辞めるつもりはないがこれ以上進めると私が壊れてしまうんじゃないか。開いた唇から舌を入れるとびくり、琴の肩が跳ねる。逃げる舌を捉えねっとり絡め合わせると息が苦しいのかうっすらと涙を浮かべる瞳が私を煽る。口付けだけでこの破壊力だ、優しくしたいと頭ではわかっている、だけど歯止めがきかない。それほどにまで琴が愛しい、愛しいんだ。
唇を離し少し距離をとると荒い呼吸をする琴に少し睨まれる。そんな涙目で睨まれても逆効果だというのに。
「三郎、っくん、あっ」
反論される前に乱れた夜着から露出した首筋に顔を埋める。噛み痕を残そうかとも思ったが今はやめておこう。紅い痕を一つ残しもう一度口付けを落とした。
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