くくつづ 0123

腕にすがり付くように伝わる温もりに重い瞼を持ち上げると声にならない叫びと共に飛び起きる。低血圧なために寝起きは回線が繋がらない俺がここまで俊敏に動けたのも現状のせいだろう。それもそう隣の布団で寝ていたはずの綴が俺の布団で、俺にくっつくような形で寝ていたからだ。腕に感じた温もりは綴の、理解するとばくばくと鼓動がうるさい。いくら双子とはいえ俺だって男だ、思春期真っ盛りの。想い人が無防備な姿をさらけ出して寄り添ってきていたなんて心臓に悪いレベルじゃない。冷静にならない頭で綴の寝顔を見つめていたら触りたい、男の俺と違う女の綴を感じたい、なんて馬鹿正直な思いが頭を駆け巡りぶんぶんと首を振る。手を出すわけにはいかない、妹だぞ、兄としてやっていいことといけないことぐらいはわかっているつもりだ。
寝返りをうった綴の夜着がはだけ露出した白い喉元に生唾をごくり、飲み込む。…って、俺の馬鹿!
今日はもう寝れないかもしれない、まだ日がとっぷりと沈んでいる暗い外を眺め一つ溜息をついた。



category:落乱
タグ: くくつづ


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