つぎちよ 0126

い組との合同授業、ぽつんと一人離れたところにいる子が目にとまる。見たことのない子だ、い組の子だろう。二人組を作ってからの授業という流れらしいが俺もこれといって組む相手もおらずにふらふらとしていたところ。どうせだから声でもかけてみるか。君、一人?振り返った子はよそよそしいというか俺を怖がっているような様子、別に怖がらせるような事する気はないんだろうけどな。

「い組の子だよな?」
「あ、うん」
「俺、ろ組の次屋三之助。君は?」
「い組の尾浜、尾浜千代」

尾浜、2つ上の先輩にそんな人がいたような気がする。兄弟か何かなのかもしれない。

「うん、千代」

名前を呼んでその手をとる、俺より小さい手。多分この時の俺はどうかしていたんだろう、一人でいた千代が気になって放っておけなくて。気がつけば手をとっていた。

「ほら、行こう」
「え、次屋くん」
「三之助でいいよ」

ぐいぐい、と手を引くと泣きそうな表情を一瞬浮かべた君が忘れられなくて。



category:落乱
タグ: つぎちよ


ALICE+