あやあざ 0128
薊先輩、変わっている人。だって落とし穴を掘っていたらすぐにでも僕の前に現れてくれる、僕に会いに来てくれる。変な先輩、大好きな人。
「薊先輩」
僕が掘った落とし穴を一通り埋め終えたのか満足そうに笑みを浮かべながら地面に座り込む先輩の首に両腕をまわして後ろから肩口に顔を埋める。薊先輩、あったかい。
「きはちろー…?」
きっと今、不思議そうに僕をみてるんだろうなぁ。見なくてもわかる、ずっと見てきたんだから。
「薊先輩、薊先輩」
「なんだい?」
「あったかいです」
「喜八郎のがあったかいよぉ」
全くもう、本当にこの人は。好きです、聞こえるか聞こえないかわからないけど小さく呟いた。
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