みきまと 0130

この状況にも関わらずに微動ともしない、むしろ事を理解していないのかきょとん、とした視線が下から突き刺さる。なにこの現状私だけが辛い。きっかけはそう、余りにも三木先輩三木先輩と纏がうるさいものだから一度押し倒してでも私が男である自覚をさせてやろうか、単純な理由だった。それがこの結果、纏の両肩に手をおき押し倒してみたのはいいものの全くもって反応なし。うるさい口が黙ったのは正解だったようだが何も反応を示さないとなるとむしろこっちが困る、私にここからどうしろっていうんだ!

「三木、先輩?」
「なんだ」
「動けません」

やっと反応を示したかと思うとこれだ、動けないのは当たり前だ!両肩を押している手に力を込めるとぴくり、纏が反応した。
纏にこの手の知識がないのかもしれない事はまだ許容範囲だった。が、私を男として見ていないのかもしれない。そう思うと何だか無性に腹立たしい、いつも三木先輩三木先輩とうるさいぐらいに寄ってくるあの行為には私を異性とみていない、その可能性すらある。何でこんなにもイライラするんだ、ただのうるさい後輩じゃないか、悔しい、私だって男だ。



category:落乱
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