はちこと 0130
私の上に覆い被さるように倒れてきた琴を受け止めきれずにそのまま床に背中から倒れこむ、気を抜いていたからといえ不覚、受け身をとったとはいえ床だ、背中が痛む。
「さ、三郎くん!大丈夫、怪我は」
「大丈夫だ。しかし積極的だな、琴」
「え、あ、違うの!ちょっと躓いて」
私と密着していた身体を起こし慌てて弁明をする琴がまた可愛い、わかっているんだがつい反応が見たくてからかってしまいたくなるのは私の悪い癖だ。
しかし…、まぁなんだ。私の腹の辺りに手を置き馬乗りになっているこの体勢、いい眺めであることは確かだが多少、いやかなりムラっとくる。細い腰に右手を回し身体を起こした後、琴の左肩を押してゆっくりと床に組み敷く。先程と全く反対の体勢だ。
「三郎くん、なに…?」
「いや、琴の期待に答えようかと」
期待しているのは私の方か、反論がかえってくる前に開きかけた口を塞いだ。
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