はちこと 0224
「やっ、ぁ、…三朗、く」
触れ合う肌と絡み合い頑なに握られた右手。鼓膜を震わすのは私の下で吐息を漏らす琴。
「はぁ、琴、こと…っ、」
何度も何度も名前を呼ぶ。触れているところ全てが熱い、熱に犯されているのか頭がくらくらする。どうにかなってしまいそうだ。
「琴、」
「ひぁ!あっ、や」
深く、より深く繋がろうと腰を沈めると甘い声に頭がぼんやりとする。お互い呼吸も整わないままコツン、額を合わせどちらからともなく口付ける。白く映える首筋に顔を埋め小さく歯をたて噛み痕を一つ、残す。小さな私の所有痕。
今だけは、私の琴だ。
category:落乱
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