啓と永春 0329
五年生の終わりに差し掛かり、俺達が先輩から次期委員長を任命された頃、俺は学園長に呼び出された。火薬委員長に居座るまえに降ろされるのかもと不安を抱いてたが不安もろとも打ち砕くような言葉が返ってきた。面倒係、俺に告げられた役目はそれだった。火薬委員長関連じゃないことには一安心だったが面倒係、なんだそれは。そもそも誰を面倒見るんだ、ぶつぶつ呟きながら廊下を歩いていると部屋から顔を出した永春と目があった。
「永春」
「来い」
軽く手招きをされたかと思えば永春がいる場所は俺の自室のようだ。
「なんだなんだ?」
覗き込むとそこには二人、見知らぬ子が俺を見上げていた。年齢的に多分一年生ぐらいなのだろうか、誰なんだ。というか何で俺の部屋に、疑問を永春に投げ掛けるように視線をやるとじぃ、と俺を見つめてから口を開いた。
「面倒係」
「…はぁ?」
「聞いただろう、お前の役目だ」
面倒係、面倒係…。って、そうか!学園長に言われた面倒係ってもしかしなくとも。
「刹と誓、というらしい。後は頼む」
軽く一度、肩を叩いて部屋を出ていく永春をひき止めることもできず、部屋に残された二人と俺。
刹と誓、どうやら俺は面倒係という名の子守りを任されたらしい。
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