くくつづ 0403

何でも知っている理解してる、勝手にそう思っていた、僕の中で確信していた。それは血を分け与えた片割れであるから、兵助にとってもきっと僕は特別であると自惚れていた、ただそれだけ。
衝立など等の昔に取っ払っていた一つの部屋、隣同士に並べられた布団の上に押し倒されている片割れの妹。

「…兵、助?」

いつもと違う、目が温度が空気が。薄く伏せられた瞳を覆う長い睫毛に思わず息を飲む。兵助は何も言わないまま夜着に手をかける。びくり、身体が揺れる。僕は何処かで彼の地雷を踏んだのかも知れない。



category:落乱
タグ: くくつづ


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