こへかさ 0619
天気よし、気温よし、問題なし。
暖かい日差しが降り注ぐ昼、軽く伸びをしながら長屋の近くを散歩も兼ねてうろうろとする。特にこれといった用事はないんだけど、こうも暖かいのなら日向ぼっこをするのもいいかもしれない。
「かさね!」
聞き覚えのある声に名前を呼ばれ周りを見渡すが誰もいない。
「小平太?」
「こっちだこっち!」
上から聞こえる、声がした方に視線を向けると長屋の屋根から手を振っている小平太を発見。
「そんな所で何してるの?」
「日向ぼっこだ!かさねもどうだ?」
なんだ、小平太も考えていることは一緒じゃない。そう思うとなんだか嬉しくて笑ってしまった。
「ご一緒してもいい?」
「当たり前だ!」
来い、と屋根から身を乗り出して手を差し出す小平太の手を軽く飛び上がり取るとそのまま引っ張られて無事屋根の上へ。笑顔の小平太が迎え入れてくれ。
「いい景色ね」
「私の特等席だ」
隣に座れと瓦を叩く小平太の隣に腰を下ろす。瓦の腕に寝転がった小平太が笑う。
「こう暖かいと寝てしまいそうだな…」
「寝てもいいわよ?起こしてあげる」
「折角かさねといるんだ、寝るなんて勿体無いじゃないか」
「それなら」
ゆっくりと身体を倒し小平太と向き合う。
「これでいいでしょ?」
「…だな!」
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