和と庚 0619
いつの間にか司がどっかにいったみたいで暇になったし浬にでも会って癒されようか!そう思いながらぶらぶら歩いていると庚を発見。こんな場所で見かけるとはこれはまた珍しい。
「おーい、庚ー!」
金平糖マジック!とかいえば金平糖貰えるかもしれねぇとか軽く物欲センサーを働かせながら庚の元へ
「あ?」
………庚さん?何かいつもの穏やかで物腰柔らかな雰囲気が微塵もないぐらいに正反対なんだけど、なにこれ怖いなんかオーラが怖い。
「……庚、だよな?」
「庚ではあるな」
声も外見も庚そのものだっていうのに、明らかに話しかけるタイミングを失敗した感じが否めないけどここで食い下がったらなんか負けな気がする。金平糖を貰うまで俺は後にひけねぇ!!
勢いよく庚の前に右手を差し出すといかにも何だよお前って顔をされた。
「金平糖を恵んでくれ!」
さぁ、どうなる。いつもの庚ならにこにこ笑いながらくれるはず、だけど今の庚だと下手すりゃ俺がサンドバッグになる可能性もある。緊張の一瞬だ。
「いいぜ、やるよ」
どこから出してきたのだろうまさに金平糖マジック。俺の右手には山盛りの金平糖がのせられた。浬にも十分あげれそうな量だ、ついでにゆずゆずにもあげようかと思ったけどどう考えても「いらん」って言われる気しかしなかった。
庚と別れて一悩み。本当に別人みたいな庚だったけど金平糖も貰えたし、まぁこれは俺の頭の片隅にでも覚えておくとしよう。金平糖甘くて美味い。
category:うちのこ
タグ:
落乱