みきまと 0619
纏が他の男と一緒にいた。気にもしていないし偶然見てしまっただけだ。親しげに笑いあってる、それだけなはずなのに。どうしてこうも苛立つ。別に好きじゃない、いつも纏から弟子入りさせてくださいだなんだ言い寄ってくるだけじゃないか。ただの後輩の一人、そう頭で決めつけていた。私の気も知れず駆け寄ってくる纏。
「三木せんぱぁい!…あれ、何だか不機嫌ですか?」
「誰のせいだよ」
「何がです?」
「…っ、んでもない」
嫉妬なんかしていない、好きだなんて認めない。
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