はちこと 0619

窓際の席である事をいい事に授業中であるにも関わらずぼんやりと意識を外に向ける。視界に入る青の装束、い組が実技中のようだ。無意識に探す藍色の髪、いた。 真剣な顔持ちで授業に取り組んでいる姿すら愛おしい、口許が緩む。
今は見てるだけ見てるだけでよかったのに、私の視線に気が付いたのか琴が顔を向ける。目が合った、同時に小さく琴がはにかんだ。咄嗟、机に突っ伏す形で顔を埋める、あの笑顔は反則だ不意討ちにも程があるだろう…！



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