トイロティ 0806

執事長に髪きってもらう流れできってもらったあとにヒメちゃんに会ったら挨拶する前に「どうしたんですか！？失恋ですか！！？」とか両手握られて聞かれてえっ、ヒメ様えっと、あの、ってあたふたロッティいそうなそれ、ヒメちゃんとは年も近いしお城にいる間は結構話したりとかしてたらいいな。
ヒメちゃん旅立ってからがロッティとしては大変なんだけどヒメ様がおられませんん！って執事長んとこいっても大丈夫です、ベッド膨らんでましたからって言われてダメです探しましょう執事長;;;って半泣き執事長旅立つ前に当初はロッティも行く予定はなくてお留守番予定だったけど王様からお目付役としてついていってやってくれ、というか見張っといてくれみたいなの言われて同行する羽目に
旅立つ前に大荷物引きずるロッティがやって来て、

「…ロッティ？引越しですか？」
「違います！その、執事長の旅に付いて行くことになって…」
「え、」
「お目付役ですから、って…」

予想外執事長。でもこの頃は特に意識もしてなかったからまぁ、いつもと変わらないか、ってだけ思ってそう。

「わかりました、けどその大荷物…持てるんですか？」
「大丈夫です、持てます」
「それならいいんですが」

余所余所しいななんか…怠惰と睡眠優先時期だろうからそこはまあお目付役がついたところでいつもとなにも変わらない執事長とあんまり外の世界知らないから着いてくの結構不安だし、そもそも無自覚ではあるけど男女での二人旅ってどうなんですか！？宿とか…って不安いっぱいロッティ。

一年間の旅、なにしてたんだろーなー、ヒメちゃんを見つけない見つけないようとしてたんだからそれなりに遠回りしたりいろんなとこいったりしてたらいいのに思ったより外の世界に対してのロッティの反応が嬉しそうというか、目輝かせてみてる姿みて他の景色も見せてあげたいと思ったりしちゃった執事長ください…執事長からしたら見慣れたものでもロッティからしたら新鮮でその反応がなんか初々しいから可愛くうつったりしたらいいのに、執事長のたび考えるの楽しい…。お城の中とはまた違う執事長の一面とか姿とか見れるじゃないですかぁ！
初日から宿が同室だったとしておやすみなさい、って何事もないように寝てしまった執事長に対してなんかこの状況がいつもと違いすぎてドキドキで眠れないロッティいそう、外の空気吸いにいってあんな状況寝られない…ってなってたらよい気持ち落ち着かせて部屋帰るけど布団潜ってもやっぱり寝られなくて、結局殆ど寝付けないまま朝になって、

「よく寝れました？」
「は、はい、まぁ…」

寝不足気味旅しながら魔界では見飽きた景色でもあったのに、余りにもロッティの反応が新鮮だったから執事長としてもなんか少し違った気持ちで世界が見えるというか、なんか…うん。人間界にきた執事長がいろんなとこみたかはわかんないけど向こうとそんなに大差がないとしたらこういう反応をする子もいるんだってロッティ一人じゃ見る事が出来なかった世界を執事長が教えてくれた、ってのが執事長との一年間の旅の中で一番大きそうなありふれた景色も貴方と見ると違って見える、みたいなそれ…それ…。



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