澪と新 0513

「…何の真似だ」

私の背後には壁、正面には西園寺新、顔の横には西園寺新の左手がある。
何故か西園寺新に迫られている状態だ、意味がわからない。

「…澪ちゃんさァ、自分が頑張れば佐久間ちゃんは助かるって思ってるワケ?」
「…なんだ」
「いやね、佐久間ちゃん大好きな澪ちゃんの事だからそう思ってるんじゃねェかなーってな」
「私がどう思っていようが貴様に関係はない。それより邪魔だ、退け」

奴の肩を押し、押し退けようとしたがびくともしない、…蹴り飛ばしてやろうか。

「ははっ、澪ちゃんひ弱ー!ねぇ、澪ちゃん。いい事教えてやるよォ」

耳元に西園寺新が迫る、押し返そうとしたが私の抵抗は綺麗に阻止された。

「どれだけ頑張っても澪ちゃんは女の子、何をやっても全部、無駄」

ゆっくりと、西園寺新が耳元で囁く
ぐらり、揺らぐ。

「っ、貴様ぁ!」
「怒んなよ、事実だろォ?だから佐久間ちゃんをどうにかさせる事は澪ちゃんには出来ないぜェー?」
「佐久間は…、私の大切な奴だ!貴様が佐久間に何を吹き込もうが私が全て阻止してやる!」

キッ、と強く西園寺新を睨み付けると同時に常に何かを企んでるような笑顔を絶やさなかった奴の顔から表情が消える。

「…何その目、挑発してんの?」

挑発ではない、完全なる敵視だ。

「…澪ちゃん、絶対壊す」

貴様になど、負けない。




category:うちのこ
タグ: 稲妻


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