てるひよ 0514
「照美でいいよ」
部活が終わった後に照美から告げられた言葉がぐるぐると頭を埋めつくす。
朝練に行く前だというのにしっかりしないといけないのはわかっている、だけどどうしても意識してしまっては気持ちを落ち着ける為に息を吐く。
「照美…くん、…照美、てるみ…」
小さく彼の名前を呟く。
てるみ、名前一つで私の心は高鳴ってしまう程に彼の事が好きで愛おしくて、何度か彼の名前を呟きながら歩いていると、背後から肩を叩かれた。
「おはよう、ひより」
「えっ…?!」
振り返るとそこには照美がいて、もしかしてさっきのを聞かれたのではないかと思うと恥ずかしくて逃げ出したくなった。
「えと、て、てるみ!さっきのは、その…!」
「ひより」
やわらかく微笑む照美はまるで天使のようで、その笑顔から目が逸らせなくなった。
「名前」
「え?」
「照美って呼んでくれたんだね、嬉しいよ」
「あ、うん…!」
どうしよう、今すっごく幸せです。
小さく、高鳴る(貴方の笑顔、貴方の声、すべて)
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