さくみお 0514
明日は遂に決勝を迎える。
「何だか…寂しいな」
口から零れ落ちた言葉に佐久間が驚いた表情で私を見た、しまった無意識だった。
「は?」
「あ、いや!別に深い理由はないんだ、何となくそう思っただけで」
寂しい、と。
明日が来るのが、試合が終わるのが、イナズマジャパンとしての佐久間の姿を見ることが出来なくなるのが。決勝へ向けての強い想いとは正反対の感情が表れる、どうしてかはわからない
膝の上で拳を作り硬く握り締める。
「佐久間、」
「澪」
握り締めた手の上に佐久間の手が重なる。
「見ていてくれ」
「…わかっている」
私は試合に出ることも出来ないが、隣にいる佐久間の背中を押すことは出来る。微力ながらだが支えることはきっと出来るはずだ。
決勝戦前夜、君となら(見ていてくれ、)
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