帝国兄と墺 0513

イライライラ。
またあの不憫め、ルイに近づきやがって。辞書を抱えている左手に自然と力がこもる。

「レン、何をイライラしてるのですか、落ち着きなさい」

後ろから右肩を軽く叩かれた振り返るとロディがいた。

「ロディ…」

俺が視線を向けていた方にロディも視線をうつす、あぁ、と納得したように呟いた。

「また、ですか?」
「またなんだよ、もう日課になってる見たいだけど…、俺はやっぱり気に食わない」

視線の先にはどこかに昼食を食べに行くのか、弁当を抱えて楽しそうに話しているギルベルトとルイ。楽しそうなルイを見るのは俺も大好きだし嬉しい。でもダメなんだ、認めたくない。

「…ロディとルイが恋人同士ならよかったのに」
「な、何を言いだすのですかお馬鹿!冗談はおやめなさい!」

真っ赤になってぽこぽこと怒るロディに思わず笑みが零れる。だけどこれは俺の本心、冗談なんかじゃない。視線を二人から逸らすとエリザがいた、思わず頬が弛む。

なぁ、ロディ、エリザ。
俺はどうしたらいいんだろうな。


認めたくない
(不安定な感情が浮き沈みするばかり)



category:うちのこ
タグ: APH


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