馬華 0514
鍛練場の前を通り過ぎると、獲物の代わりとなる長い棒を肩に担ぐ形で座り込み鍛練場に視線をやっている馬超の姿があった。
戦に出るときのような派手な兜を被っていない馬超の印象はやはり違う。
今のようなラフな格好とは違いあの金ぴか鎧は色んな意味で威圧感あるもんな…、と華月は思った。馬超は華月に気が付いたのか視線を向けた後に片手をあげ軽く挨拶をした。
「よっ、華月」
華月も軽く挨拶をして馬超の隣に腰を下ろす
何だかんだで馬超とも長い仲だ。
出会った時の事が頭を過った、あの頃は馬超とここまで親しくなれるとは正直思ってもいなかった、…なんか変な感じ。
膝を抱えて座り込み横目で馬超を見つめる。
霞む、彼の姿。
「ばちょ、」
気が付けば彼に無意識に手を伸ばしていた。
「どうした?」
伸ばした手を掴まれる、大きい、男の人の手だ。
「何でもないよ」
「…そうか」
手を離されたかと思うと乱雑に髪を撫でられる。
「な、馬超ちょっと!」
「気にすんな」
今日の馬超はいつもに増して変です。
今日の華月はいつもに増して変だ。
曖昧ライン(霞む君をみた)
category:無双
タグ:
馬華