秋玲と司馬懿 0514
今日やるべき執務も終え、やっと休憩というところまで辿り着いた。
秋玲にも休暇を与えたが、彼女は何故か私の傍に立ち尽くしたまま離れようとする素振りすら見せない。
何故だと思い、そのまま秋玲の様子を伺っていると秋玲が口を開いた。
「仲達様、手を見せていただきたいのですが」
「手?」
秋玲が何を考えているかさっぱり理解できんが秋玲に向かって右手を差し出す、その手を秋玲は両手で掴みまじまじと見つめたり、手を触ったりしている。
「…お前は何がしたいんだ」
「いえ…深い理由というものはないですが、少し」
そう答えると口を閉ざし再び私の右手を触りだした、何ともいえんこの状況である。
「綺麗な手ですね、仲達様」
「…何を、つまらんものだろう」
「いえ、玲は仲達様の手が好きです」
「…手だけ、か?」
「仲達様の解釈にお任せします」
小さく笑った秋玲を見て、この笑顔を知っているのは私だけだ、と思うと優越感を感じた
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