どうしようもなくまばゆい朝だ

響くアラーム音が朝を告げる、欠伸を噛みしめながら重たい瞼を開く。梯子を踏み外さぬようロフトから降りると、ソファーには毛布に包まれた鈴音の姿。結われたままになっている髪型と無造作に置かれたコントローラーから、ゲームの途中で寝落ちた事が伺われる。背もたれに両腕を置き覗き込むと、すやすやと寝息を立てる無防備な寝顔。寝起き一番に拝めるのが彼女の寝顔とは、爆発しろと言われても仕方がないだろう。しかし、お小言を告げる口が静かだと少し寂しくもある。寝惚け眼を擦りながらその声が聞けるのに期待をし、彼女の肩に手を掛けた。
ALICE+