憎ませてもくれない

胸元に散らされた赤い痕に顔を覆いたくもなる。やだって言ったのに、と口を尖らせても、その細腰を小突いても、いつも容易く丸め込まれてしまうのはオトナの余裕なのか。別に、本心は嫌でもないのは自分でもわかっている。それを見抜かれているのが勿論恥ずかしいけど、それよりも何処か嬉しく感じるのだ。
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