「チキチキ第一回記憶頼りのウィゲンウェルド薬作り対決〜!今回の挑戦者は大鍋焦がしの天才オミニス・ゴーントと自信満々なのになんか結局うまくいかないリアンダー・プルウェットのおふたり!解説はこの僕、レシピ覚えたての転入生とセバスチャン・サロウ、みんなのお手本アミット・タッカーでお送りします!」「もう帰りたい」「これ勝手にやって怒られないかい?大丈夫?」「2人が無事に完成させれば大丈夫!」「ダメそうだね……」


「それでは参加者のおふたりとも意気込みをどうぞ!」「言っておくがね、君たちは本当に失敗したウィゲンウェルド薬を飲む覚悟があるのか?」「そうだぞ、何も見ずに完璧な薬なんて作れるわけがないだろ」「なんで胸を張ってるんだ」「一周回って開き直ってしまっている節があるね」



「というか魔法薬の解説なんかウィーズリーの方が向いてるんじゃないのか」「どちらかというとギャレスの方が解説がいる側だからなあ……。あとさっきウィーズリー先生に引きずられて行っちゃって」「彼の解説ができるくらい何を考えてるのか理解できたらもう少し教室の被害は少ないと思うなあ……」



「それでは試合開始!おーっとオミニス選手、初手強火のまま薬剤を投入!煮えたぎってますねえ」「……?この方が完成が早いだろ」「君って本当にそういうところあるよな……」「ああ、煙がすごいことに……」



「ところでどうしてリアンダーは満月草の茎を入れてるのかな?」「ふふん、ピピンの店で買ってきたんだ、隠し味ってやつだな。フェリックス・フェリシスにも入ってるらしいからなんか良さそうだろ」「どうしてグリフィンドールはいつもそうなのかな……。きっちりレシピ通りに作るだけでいいのに……」「彼絶対料理に隠し味入れすぎて本来の味見失うタイプだよ」「高級品使ったら絶対美味しくなると思ってるタイプでもあるな」「うるさいぞそこ!」



「オミニスのひとつまみが確実にひと握りを超えた」「彼ってわりとそういうところ気にしないんだね」「気にするやつは床で寝ないだろ」「それもそうだね……」



「なあ、ホークランプの体液ってあんなドバドバ入れるもんじゃないだろ」「ほんの数滴でいいんだけど……」「瓶の半分入ったぞあれ」「オミニスの魔法薬はなんというか……豪快だね!」「最大限好意的に表現するとそうなるな」



「とりあえず現状で評価をしておくと、手順は合ってるのに作業が雑すぎる方と要らないアレンジを加えて必要な手順がすっぽ抜ける方ってことだな」「苦手にも色々あるんだね……」「アミットの心底納得したみたいな顔が面白すぎる」



「それでは両者完成品をお出しください!ジャン!」「もう既に異臭がすごい」「そもそも色が違うんだよ」「こんなにくすんだ色のウィゲンウェルド薬は初めて見たよ……」



「じゃあ言い出しっぺと言うことで僕が飲むわけなんだけど、搬送の準備とかして貰っといていいかな?担架とか」「いつから置いてあるのかわからない飲み物を躊躇なく飲む癖といい何がお前をそこまで駆り立てるんだ」「本当にその癖やめた方がいいよ……」



「いいか転入生、最初に舌に乗せて痺れや痛みがなかったら飲み込むんだぞ」「それ毒物かどうか調べるやり方じゃないかな」「……いきます!アッ痛い!」「吐き出せ!」「アグアメンティ!」「ウワーッ希釈されて増えた!」「やめろひっくり返すな!」






「それで教室がめちゃくちゃになって、みんなで掃除した挙句全部の寮から点が引かれたみたいだね」
「男子ってほんとバカ」