ぐぬぬこれで取り敢えずは……まだレイアウトいじっていないのでタイトルがないことになっていますが『あなたの声を聞かせて』という題です。武者さんと志賀さんにめちゃめちゃ夢を込めました。ちょっと頑張ったのでよろしくお願いします。
追記にて参考元を詳しくしてます
大半は以前のメモにかいたんですが纏めます。
鯨について
武者小路実篤記念館より。奥さまがご家族(たしかお嬢さんだったと思います)に宛てた葉書で、実篤さんが仙川邸(武者小路実篤記念館が併設されている彼の終の住処です)の池を見て、その綺麗さにとても喜び、鯨を飼おう鯨を飼おうというんだけど鯨は無理ですよ、紅鱒くらいならというお話をしたというもの。鯨だったはず……いや漢字の読み間違い……?という不安は残るものの(もし違っていたらごめんなさい)、中庭の散策台詞がやはり池に関することで、とてもお好きなのだなぁと。仙川邸では虹鱒の池と名付けられて、虹鱒が悠々と泳いでおりました。
着物について
武者小路実篤記念館より。実篤さんのお嬢さん、武者小路辰子さんの武者小路実篤回想記『ほくろの呼鈴』からの引用パネルもありましたが、実篤さんの洋装姿は欧米旅行の際のみで、常にお着物を着ていらしたとのこと。いつも創作についてばかり、お召し物には頓着していなかったようで、羽織を裏返してきていたり、帯の代わりに近くにあった紐を使ったりというのも実際にあったようです。
また、志賀さんが武者小路さんの服について言及しているのは史実ではありませんが、志賀直哉随筆集の「衣食住」より、衣服に関しては(特に着物の調和)お嬢さんたちに“割りに八釜しくいう”らしいので、(これは女性にたいしての言葉でしたが、)もしかしたら言うかもなぁと。志賀さんはかっこよくアドバイスくれそう。
「自分たちの小さな力で小さな畑」
武者小路実篤記念館より。白樺発刊の序文に、“自分たちの小さな力でつくった小さな畑である”という言葉があります。こちらは実篤さんが書いたものだそうです。実篤さんは自分達が読みたいものを世にだそうと思って白樺をつくったそうで、運動などのつもりはありませんでした。当時の文壇からも軽視されたようですが、序文には“十年後をみよ”と力強い言葉。そして精力的に創作を続け、白樺は当時の若い文学者たちからも支持を受け、運動になっていったようです。
この言葉の詳しい背景はきちんと調べられていませんが、この例えが素敵だなぁと思ったので使わせていただきました。
急ぎ足について
武者小路実篤記念館より。近くに住んでいた方からも実篤さんは前のめりで早足で歩いている様子や、奥さまの滑りにくいみのむし草履のご用意など、急ぎ足なエピソードが。図書館放置ボイスとか、散策のエントランス、談話室の、こう、動きまくります!!忙しないです!って感じ最高。好き。多分談話室にいたと思ったらエントランスにいる感じがある。かわいい。
『友情』について
岩波文庫の『友情』ですね。こちら後書きで、武者小路実篤さんが、作品に作者のあとがきを載せることは読者の純粋な気持ちを害しないか不安である、作品の評価は読者に任せる、等の言葉がありましたのでそこから武者さんの姿勢をとりました。武者小路実篤さん読み直して泣いたそうです。わかる(失礼)。
『お目出度き人』
この話かいた時点では後書き載ってないものを参考にしてたんですが、新しく手にした方では割りと事実、若い頃に本気になってかいたし若い頃じゃなきゃかけない、夏目さんも読んで同情のある見方をしていて感謝した。真面目に読んでくだされば作者として幸せだ。厚意を持ってみないでは読みにくい。など。
こういう後書きとかからうかがえる実篤さんの……かわいさ……(語彙力)(失礼)
戦闘について
武者小路実篤記念館で、きちんと聞けなかったのですが、戦争協力の言葉が印象に残っていたので。当時言葉で戦うことを選んだ文士たちが、こうして本を武器にして振るうというのはかっこよくもあり、その感触を思えば申し訳なくもあり。ただこの文アルは勿論戦闘だけではないので、そういう日常の部分を楽しんでいてくれるなら救われるなぁという気持ちです。
「人生は楽ではない。そこが面白いとしておく」について
これは絶筆台詞の元の詞ですね。ただきちんと言葉を追えていないので、文中では本来の意味と異なった意味合いになっているかと。希望を見いだすことのできる方だったのだなぁと思います。書きたいことが溢れてじっとしていられない、これは武者小路実篤記念館より。実篤さんは創作意欲に溢れていたようです。
眼の前で讚められるのは云々について
志賀直哉随筆集より。芥川追想の「沓掛にて」に、芥川さんにほめられたけど、“返事のしようがなく、早く済んでくれればいいという気になる。”ので何て言ってくれたか忘れたとあります。これを踏まえてゲームの志賀さん→武者さんのお手紙まじか……となる。志賀さんは何を勧めてくれるのかなぁ。
作文が苦手な武者さんについて
『お目出度き人』と武者小路実篤記念館より。苦手なものが一杯あった実篤さん。図画も苦手だったようです。しかし苦手でも取り組んで、名を残したっていうのはやはりすごいことだなぁと思います。そういう精神の実篤さんなので、きっと苦手に取り組む人を応援してくれそう。やさしい。
アヒルについて
彼(?)は食べられてしまうのか……!?最初は普通に生き物好きの志賀さんらしい台詞だと思ったんですけど、『文人悪食』でガマを食べるし猪を調理する志賀直哉を知り、随筆集で馴れ馴れしい動物は嫌いっていうのを知り、食べる可能性もなくもないのでは……となりました。昔は今より食用イメージが強そうだしなぁ。今日来たばかりの有島さんはアヒルを可愛がるタイプの気がします。
原稿を広げる武者さんについて
随筆集より。「武者小路と私」にあります。各自確認されたし。実篤さんの志賀さんにちょっと甘えてる感と志賀さんのしゃーねぇなぁって感じ最高。志賀さんと武者小路さん間のお手紙の宛名自由度高すぎることからもお互い気の置けない感じが伝わってきますね。
『暗夜行路』ほかについて
随筆集より。「創作余談」「続創作余談」ほかの本人の書評を参考にしています。
こんなものでしょうか。志賀さんと武者さんの関係性や、武者さんの自由っぷり、志賀さんのちょっとかわいいところ、そういう好きを詰め込んだつもりです。お楽しみいただければ幸いです。
それと武者さんの感想云々の下りは、以前に文アルについてくださった感想のお陰で書けたことだと思います。とても嬉しかったです、本当にありがとうございました。