グ「#主人公#!」 食堂にはグレンがいて、ギレルモ達に連れられてきた#主人公#に駆け寄ってきた。 『グレン…よかった』 #主人公#もグレンが無事なことに安心し、ホッと息を吐いた。 『けがは?』 グ「#主人公#こそ、大丈夫かい?殴られてたけど…あぁ、赤くなってる」 グレンは#主人公#の頬が赤くなって少し腫れていることに気がついた。 ?「うちの孫がごめんよ」 フェ「ばあちゃん」 白髪に白いワンピースを着た老婆が#主人公#に近づいてきた。 どうやらフェリペの祖母のようだ。 おばあさんは#主人公#の腫れている頬に手をやる。 祖母「こんなかわいい顔に傷をつけるなんて…でもね、悪い子じゃないんだよ。ギレルモだってそうさ」 男「ギレルモ!」 ギレルモが食堂へと入ってきた男に呼ばれ、フェリペ、男たちを連れてどこかへ行ってしまった。 『おばあさん、彼らから事情は聞きましたから別に怒っていません』 祖母「本当かい?」 グ「俺も聞いたよ、彼らがどんな人たちかってね」 グレンの言葉に#主人公#は頷く。 『ギレルモさんが言ってました…世界は弱肉強食だって。ギレルモさんたちがいなければ、ここの人たちは生きていけない。本当は優しい人たちだったんですね』 グ「うん」 ?「大丈夫か!?ジルベルト!!」 その時、苦しそうな息遣いと老人たちの慌てた声が聞こえてきた。 そちらのほうに目を向けるとジルベルトと呼ばれた老人が苦しそうにしていた。 祖母「大変だ…ジルベルトは喘息もちなんだよ…」 『喘息…?薬は?』 #主人公#たちもジルベルトの方へと近づく。 祖母「それが…フェリペしか薬の場所が分からないんだよ」 『フェリペさんは?』 老「さっき入り口のほうへとギレルモ達と行ったのを見たよ」 祖母「じゃあ私が呼んでくるよ」 そういってフェリペの祖母は入り口の方へと歩いて行った。 『大丈夫です…落ち着いて息をしてください』 車いすに座っているジルベルトに目線を合わせるように#主人公#はかがむ。 『すぐフェリペさんが来ますから。とりあえず横になれるのであれば横になりましょう』 ジルベルトは首を横に振る。 『苦しくて横になれませんかね…中等度ぐらいですかね。吸引薬があれば…』 グ「すごいね#主人公#、喘息に詳しいの?」 『保育士の学校に行っているときに習った程度です。でも喘息は基本的に吸引薬がないと…』 そう言っている間に、フェリペと祖母がやってきた。 『フェリペさん、苦しくて横になれないそうなので、たぶん中等度くらいだと思います』 フェ「!ありがとう。吸引薬だ。落ち着いて息を吸って」 すると食堂の入り口からギレルモとリック達も姿を現した リック達はまだ状況を飲み込めていない状態みたいだった。 そんな中、ジルベルトの傍で見守っていた#主人公#は、力強く肩を掴まれ、引き寄せられたことに驚愕する。 『え!?』 #主人公#の肩を掴み引き寄せたのはダリルだった。 そして無言で#主人公#の身体を見回す。 ダ「…なにもされてないか?」 『…は、はい』 ダリルの突然の行動に#主人公#は目を見開き、固まってしまっている。 ダリルは#主人公#の赤く少し腫れてしまっている頬に目が行くと、眉間にしわを寄せた。 『あ、あの…』 しかし男性に触れられていることで少しずつ拒否反応である身体が震え始め、ダリルはそれに気が付き肩を掴む手を離した。 リ「いったい何が」 グ「喘息で呼吸困難になっている」 T「犬に食われたかと」 Tドッグの言葉に#主人公#の足元にいるチワワに目が行く。 そしてグレンが振り返ると2匹の犬もリック達の目に入った Tドッグは自嘲気味に首を振った。 『彼らは悪い人ではありませんよ』 #主人公#がそういうとリック達はまだ信じられないのか、ギレルモに詰め寄った。 リ「ちょっと話をしよう」 リックの言葉に食堂を後にするため、ギレルモとリックにみんなはついていく。 _
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