爆豪くんが



『体育の時間、バスケで男子の投げたボールが当たっちゃったので、怪我はしてないけど念の為保健室で診てもらってます』

一緒に学校が終わったあと出かける約束をしていたなまえからスマホに連絡が入っていた。

何やってんだアイツ…


運動神経は一般的よりややどんくさいなまえのことなので
ぼーっと突っ立ってたらボールが飛んできて避けきれず当たったに違いない。
怪我はないと書いてあるし一先ず安心だ。
仕方ねェ、迎えに行くか。



足早に医務室の扉の前まで来てドアを開けようとした時、

ドアの向こうから微かに男女の声が聞こえてきた。






「うん、ありがとう。もう全然大丈夫だよ。心配かけてごめんね。」


女の声はなまえだ。



「みょうじさんに怪我とか大したことなくて本当に良かった」


もう1人の男の声は誰か知らねえ。

親しそうに話す2人の会話をこれ以上聞きたくなくて、
わざと音を立てて扉を開ける。




「あれ、勝己くん」

その音に驚いたのかすぐにこちらを見て自分の存在に気がつくなまえ。

もう1人の男は

「じゃあ僕はこれで」

と、医務室から出ていった。






「あれ誰だよ」

「へ?
あぁ、うちのクラスの委員長。心配して様子見に来てくれたんだって」

「めちゃくちゃ仲良そーじゃねぇか」

「そう?普通にただのクラスメイトの子だし」

「だとしても無防備すぎだろ」

「だって…っ…んんっ…」
そのまま壁に押し付け腕をつかみ唇を強引に重ねる。

突然のキスにびっくりしたのか少し抵抗を見せるなまえ。
1度離れると元々でけぇ目をさらに丸くして驚いていた。



けれど察しがいい彼女は何故イラついてるのか理解したんだろう。


体の向きを変えもう一度荒々しくキスをするがもう抵抗されることはない。
キスをしながらそのまま医務室の簡易的なベッドに雪崩込む。


「俺以外の男にヘラヘラすんじゃねぇ」

「…私、勝己くんだけだよ?」

そう言いながら笑うなまえに自分の中の
嫉妬心が薄まっていく。



自然とどちらともなく重なる唇。

それは先程のものとは比べ物にならないくらい甘い。
角度を変え、繰り返しキスをしているうちになまえの手がぎゅっと俺の脇の下から肩に回されそのまま身を預ける体制になる。

これはなまえのもっとしての合図だ。

そのままなまえをベットに寝かせ
身動きが取れないように上から覆いかぶさった。

「んっ…ふ…っ…んっん…」


要望通りお互いの舌と舌を絡めてどちらの唾液か分からなくなるくらい口内を味わう。


もう我慢できねェ。
そう思いなまえの制服のシャツのボタンに手をかけたときだった。



トントントン。

医務室のドアを叩く音とともに

「なまえちゃんまだいますか?」



となまえの友達の声。




はっとして顔をドアの方に向けるなまえの顎を軽く掴みこちらを向かせる。





だから、よそ見してんじゃねぇよ。

そういう意味合いを伝えるために再度キスの嵐を降らせる。



「あれー?医務室鍵閉まってる」

「先に帰っちゃったのかもね」


そう言ってなまえの友達の足音はしだいに遠ざかっていった。



「勝己く…ん、続き、家でシよ?」

ここじゃドキドキして心臓持たない。



と言うなまえのその言葉に確かに納得し、
だいぶ身体の力が抜けてしまったなまえを抱き起こす。




そして足早に医務室を出て、学校を後にし、なまえの家に着いてたや否や

先程に続きのような甘く痺れるようなキスをし
そのまま風呂も飯もほかの事は一切しないで
ただただ朝までお互いを感じ合うように何度も身体を重ね続けた。







「勝己くん、嫉妬してくれたんだね」

「あァ?!わりーかよ」

「ううん。嬉しい」



最後、一緒に2人はいるにはやや狭い湯船にくっついて浸かりながら
こう言うなまえの顔はこれ程かと言うくらいの笑顔だった。