死柄木弔の
※連載主人公設定
ある日特に何もやることがなかったはアジトで1人本を読んでいた。
弔と黒霧は何処かに用事で赴いているし
他の連合のメンバーも今日はここにいない。
こうやってのんびり1人で過ごすのもいいなあと思っていると
「なまえちゃん!」
突然扉が開き、静寂を破る自分を呼ぶ明るい声。
「ヒミコちゃ…ん??」
いつものセーラー服姿だと思っていた彼女は何故かメイド服を着ていた。
「えと…ど、どうしたの?」
「ねぇねぇなまえちゃん、これかわいい?」
なまえの質問の答えではなく逆に質問で返される。
「う、うん!すっごくかわいいよ、とっても似合ってる」
「ほんと?!」
いわゆるドンキなんちゃらみたいな店で売っている
安っぽいコスプレ用のものではなくてしっかりとした作り。
「これね、わざわざ作った貰ったの!」
「そうなの?すごいね」
「なまえちゃんのもあるんだよ」
「わ、わたし?!」
「うん!」
そう言ってなまえはなまえ用に作られたというメイド服が入った袋を渡された。
「いや、いや!ちょっと待った!確かにヒミコちゃんが可愛いのは本当なんだけど
私が着るかと言われたら別の話で…」
「でもなまえちゃん絶対に似合うよ?一緒に着ようよお」
なまえとしては似合う似合わないの問題ではない。
学校の制服のスカートすら足が見えてるから短いだの他の奴らに見られたくないだのと文句を言われるのに
目の前の彼女が着ているような太ももまで見えてしまっている丈の短いスカート。それに全体的に露出多めのデザインのメイド服を着たことを彼に知られたら怒られるか機嫌を損ねられるか
まあとにかく無事ではいられない。
「ちゃんとなまえちゃんが弔くんに怒られないようなデザインしてもらいました」
「…?」
「ホラ!」
ガサゴソと渡された袋の中のメイド服を取り出してみると
確かにそれはスカートはひざ上まであり、袖も長袖。ストッキングを履いてしまえば露出は殆どない、割とクラシックなデザインのメイド服だった。
「ね〜?なまえちゃん着てみよ?」
「う…まぁこれくらいなら…いい…かな」
「ホント?!嬉しい!じゃあなまえちゃん、早く着替えてください!!」
「う、うん…分かったっ…分かったから離して〜」
着替えられないよ、と言うと嬉しそうになまえに抱きついていたトガは渋々離れた。
「着替え終わったら言うからちょっと待ってて」
「うん!」
1度着替えるために外に出てもらい、
受け取った紙袋を再度ゴソゴソとする。
「なぜ…」
ひざ上まで長さがあるスカートでなので全く見えないのに用意されたガーターベルトとそれ用のストッキング、そしてガーターベルトとセットの上下の下着まで入っていた。
あいにく今は素足にサンダルなので
それを身につけるしかない。
せっせとパニエを履き、最初はてっきりワンピースなのかと思っていたら
実はセパレートタイプのスカートと
上は前開きの作りなのでボタンを留め
首元のブローチやリボンをつけ
フリルのあしらわれたエプロンに腕を通し後ろをきゅっとリボン結びをした。
全体的に体にフィットするかっちりとした作りなのに驚く程、サイズはなまえにぴったりだった。
最後にこれまたフリルのついたカチューシャをつけて、これまた用意された黒の靴を履いたら
立派なメイドさんが完成。
「ヒミコちゃん、き、着れたよ…」
どうかな、と控えめに言うなまえだったけれど
「!!!なまえちゃん!カァイイ!!!」
その姿は完璧だった。
「変じゃない…?」
「うん!弔くんも絶対喜ぶよ!」
「いや、そうかな…」
「なまえちゃん、写メ撮ろう!ホントにかぁいい…」
「う、うん」
「みんなにも見せてあげましょう!まずは帰ってきたらメイド喫茶ごっこしよ!」
「えっ…ええ!それは恥ずかしい…」
恥ずかしいからそれは遠慮しようかなと言おうとしたタイミングで。
「お!トガちゃんになまえちゃんってオイオイどうしたどうした!」
トゥワイス、コンプレス、荼毘がアジトに戻ってきてしまった。
「見てください!私たちのメイド姿、可愛いですよね!」
女子二人のいつもと違う姿に驚きながらも
「似合ってるねえ二人とも。オジサンドキドキしちゃう」
「めちゃくちゃいいぞ!興味無いけどな。メイド服、興奮するよな」
「この後メイド喫茶ごっこをします!」
「おお!メイド喫茶のメイドさんと言ったらあれだな、おかえりなさいご主人様!」
「おいしくなぁ〜れってやってもらいてえ」
盛り上がってしまったトガとトゥワイスとコンプレスを横目になまえは
「だ、荼毘さん…助けて…」
「何やってんだか…」
でもまァぶっちゃけ悪くないな。となまえの姿を見ながら荼毘が思ったその時。
「うるさい…おまえら何してん…の…?」
タイミング良く、リーダーが帰ってきてしまった。
彼の目にはなまえの姿が真っ先に目に入る。
「と、弔…」
「……」
呼びかけても返事がない。
何も反応がないと逆に不安になる。
つかつかとこちらに歩いて来たと思ったら
そのまま無言で腕を引っ張られ、ずんずんと歩いて2人は部屋を出ていく。
「えー!なまえちゃんもぉ出て行っちゃった」
「なまえちゃんのメイド服姿もうちょっと見たかったな〜」
「ありゃ今日はもう帰ってこねーよ」
自分の女があんな格好して目の前にいたらそりゃなあ。
と荼毘は心の中でなまえを労わった。
continue→
サキ様
この度はリクエストありがとうございました。お待たせしてしまい申し訳ありません。結局メイド喫茶要素が減ってしまったのと裏の割合が多くなってしまった…!
これからも当ホームページを何卒よろしくお願い致します。また遊びに来てくださいね。
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